まだ昭和の時代だった。
古い言い回しだと集団就職、その頃はもうそんな言い方は消えていましたけど。
地方からの住み込み労働者、それらを雇っている会社の女子寮を巡りまわり、寮に住んでる女子をナンパ。
中卒高卒色々と親元離れて見知らぬ土地で独り住み込み労働、そんな女子の寂しい心の隙につけこんで誘い出したりするやつです。
もう現役を退いて何十年にもなりますので、現在の状況は知りませんが、当時とか同じようなことをしていた御同輩は多いとおもいます。
集団就職が盛んだった頃は良かったんでしょうが、僕が青年期の頃はそんな就職女子も小規模。
昭和の末期ですね、バブル経済が訪れようとしていた頃でした。
漁場にもよりけりだったんでしょうが競争率は結構高かった。
友達は結構喰ってたみたいなんですが、僕が下手すぎただでしょうけど、誰ぞの使い古しを一度だけゲットしたくらいでした。
よほどの酷いデブス以外はウェルカム、そんなんで漁場巡りしていたら運良く新規の中卒女子をゲットできまして、メグミという名の16歳の処女満をいただきました。
身体も顔立ちも年頃平凡標準的、とりあえず会話はできましたが、ときに通訳が必要なくらいの方言を話す女の子でした。
まだ携帯電話もない時代でしたので、待ち合わせというか会う方法は、寮の部屋を教えてもらい、窓に小石を投げるか車のクラクションとかとかで。
メグミは馬鹿正直に自分の素性を色々と話してくれましたが、僕なんかヤリたいだけだったんで自分の素性なんか嘘八百。
そんな僕も馬鹿でした、きっちり毎回ゴムしとけばよかったんでしょうけどね。
ゲットしてから半年すぎた頃でした、生理が来ないやら何やらと言われまして。
僕以外にも会ってる男がいるんだろ?とか酷いこと言って、その日以来、会いに行かず逃げました。
車のナンバーを調べられたりしていたらアウトだったんでしょうけど、メグミはナンバーとか覚えてなかったんでしょうか、僕は逃げ切れて現在。
時代は昭和から平成へと移り変わり、バブル景気で親が事業を成功させまして、泡が弾けても何とか生き残り、お陰様でちょっとゆとりある生活を送らせてもらいながら、親の勧める女性と結婚して授かった娘が16歳に。
自分の娘が16歳になって、ふとメグミのことを思い出して気になりだして、当然ながら内密に興信所に依頼しました。
それなりに時間と費用はかかりましたが、興信所て凄いですね、僕の漠然とした記憶の情報だけできっちり調べてきました。
僕が受け取った時の調査内容では
僕が逃げた時のメグミの行動詳細は不明でしたが、その年に実家で出産、経緯色々と、本人はすでに亡くなっていましたが現在24歳と22歳の娘が二人いるとの事で。
興信所は就職したばかりの15歳だったメグミの写真を入手していて、記憶が少し鮮明に。
メグミを捨ててちょうど二十四年、僕は凄く複雑な気分になりました。
22歳の娘とは繋がる可能性はない。
24歳の娘は近隣都市でキャバクラで働いていると。
僕も忘れりゃぁ良いのに会いに行ってしまいました、もちろん何も言うつもりなくです。
そして2回3回、ちょくちょく通いつめてメグミの娘の鉄板客。
メグミの娘、源氏名は梓、母親メグミと似ているのかどうかは微妙、僕は16歳だったメグミの一瞬の姿しか知らない。
昔、母がこの近辺で働いていた、自分の父親もこの地方の人らしいと。
そんな話を僕にしてくれた、僕からは何も言えることはない。
同伴を求められ、いわゆる枕営業。
ランチをして少し買い物、出勤は夜8時だと言う梓とラブホ。
一緒に暮らしている実の娘には欲情したりはしない‥一応それくらいの微々たる理性は持っていると思っています。
梓は脱毛のパイパン、でも生えてくるよと言う梓。
女の陰毛は男の御守りになると僕が言ったからなんですけどね。
陰毛は貰わず毛髪を数本貰いました。
正真正銘の梓の毛髪、未だDNA鑑定に出せずにいます。