ほんと、情けないことに全く気づきませんでした。
私には小学四年になる娘がいます。
23日祝日、私が仕事から帰ると、やたら家の中が騒々しいので、なんか変だなと感じました。
一年生になる息子が、リビングでゲームをしていて、嫁と娘が娘の部屋で騒いでいて、私の帰宅に気づいた嫁の声が、娘の部屋から聞こえました。
「ほら!お父さん帰ってきたから、きちんと見せなきゃダメでしょ?」
すると娘が。
「や~だ!絶対やだ!」
私が娘の部屋の外から、ただいまを言うと、嫁のお帰り~が聞こえました。
「ほら!お父さんが仕事してるから買えるんだよ?だからきちんと報告しなさい」
すると娘が。
「絶対や!恥ずかしいじゃん!」
「恥ずかしいってあんた、去年まで一緒にお父さんとお風呂入ってたでしょうが」
「去年は去年、今は今でしょ」
なんか嫁と娘が押し問答を繰り返しているようでした。
なにしてんだ?と思いながら風呂に入り、出てビールを飲んでると、娘が食卓に来ました。
パジャマの前ボタンが外れていて、それを手で押さえていた娘。
「どうしたの?」
私が聞くと、娘が言いました。
「一瞬だからね?ちゃんと見てよ?」
「はぁ?」
娘がパジャマの前をぱっと開きました。
白いブラを着けてました。
「おっ?」
「見たでしょ?はい、報告終わり!」
娘はそそくさと逃げるように去ろうとすると、嫁が娘を捕まえ、再び私の前に立たせました。
「きちんと見せなさい」
渋る娘に嫁が追い討ちをかけました。
「じゃあね、10秒、10秒でいいから」
娘が渋々前を開ける、嫁が1、2、3とカウントしてました。
白いブラ、きちんとカップもあるやつで、見た目は大人ブラと変わりない、大人用を子供サイズにしましたみたいなブラでした。
10カウントした嫁、娘はパジャマのボタンを締め、逃げるようにいなくなりました。
「そんな膨らんでいたのか?知らなかった」
嫁に言うと。
「ここ二ヶ月くらいで一気にね。私も油断していて、この前車に乗せて、シートベルトさせたとき、もうこんなになってるのかと。走ると揺れるって言ったから、もう着けさせなきゃと思ったの」
「そうか~もうそんな年頃か~」
食卓に戻ってきた娘は開き直っていたようでした。
「いくつ買ったの?」
「三つ」
「白ばっかり?」
「一つだけピンク買った。あんな色のやつ」
薄いピンクのタオルがありました。
「初ブラおめでとう」
と言うと照れたように笑った娘でした