母親は普通にしててもなかなかの女らしい。
歳は45も越えてるし、オバサンではあるんだけど。
確かにいつもニコニコしてて人懐っこい。皺もなく口角も上がっててブスではない。
でも所詮、母親は母親、マザコンに思われたくもなく、意識して遠ざけていた。
ある日学校で、担任が母親をタイプだと言っているという噂を聞いた。
別な日、家に遊びに来た友達が「可愛いよな」と言った。
またまた別な日、配達のピサ屋に「今日は奥さんじゃなかったか」と残念そうに言われた。
またまたまた別な日、母親から「バスで横に座った男に痴漢された」と聞かされた。
結構、なんだかんだとあってから頭に母親が女として見えるようになっていった。
じっと見てしまう。
体のラインや脚や尻、顔も髪も。近くにいると匂いも嗅ぐ。勃起しても気付かれないようにした。
家の中でブラチラやブラ紐、パンチラを期待するようになっていった。
ネットで見たAVの女優と頭の中で比較する。堪らなくなってきてオナニーした。
頼んでいた買い物を母親がうっかり忘れた時だった。
怒る俺に「ごめんごめん」と何度もいう母親。
ソファに座り目をそらしていると申し訳なさそうに下から覗き込んできた。
ツボにはまる可愛さで、顔が凄く近くてドキドキした。
無言でいると、座る俺の膝あたりにうずくまって「だから本当にごめん」と甘えるように言った。
股間の近くに母親の顔。体に触れた感触と髪の匂いでギンギンになった。
何をどうしたかは覚えていない。
ただ、すぐに暴発し、股間はビチョビチョになった。
「こんなことはダメ」と母尾は言った。ただし強い口調ではなかった。
もう何日も経つが、母親は何もなかったようにしている。
押さえきれない気持は募るばかり。