この前の週末のことを書きます。結論は何もなかったです。
金曜日の夜、娘が帰ってきた。玄関を開ける音。廊下を歩く足音。聞き慣れた娘の音である。「元気だった?」の一言を聞いただけで嬉しくなる。夕食を一緒にしながら、仕事・職場の話がはじまった。初めての独り暮らしは楽しく過ごしているようで、親の気持ちは子知らずである。娘に、あの夜のことを聞く勇気もなく食事を終えて、ソファーでテレビを見ていると、後片付けが終わった娘が横に「よっこらしょ」と座る。なんだか落ち着かない気持ちになる。「お父さんさびしくなかった?」と聞いてきたので「ちょっとだけな」と答えると「私もちょっとだけね」と言って恥ずかしそうに笑う。娘を意識してる私がバカに思えてしまう。「風呂に入って来るわ」と逃げるように娘から離れた。風呂の中で自問自答する。娘が好きなのは子供としてだけか?娘の将来をちゃんとか考えているか?悶々とするだけで答えは出ない。ベッドにもぐりこみ、娘がこないかなぁと思い、なかなか眠れなかった。本当にバカ親父。
土曜日の夕食後、風呂からから上がると「お父さんビール飲む?」「飲むわ」。私はビール、娘は梅酒を飲みながら「涼子には彼氏はいないのか?」「いないよ」と、ちょっとだけホッとする。あの夜のことを聞きたいがなかなか言い出せない。もう寝ようということになり、「おやすみのチューは?」と酔った勢いで言うと「あっかんべー」だって。ガックリ。いったい、あの夜は何だったんだろう?
次の日。昼に、娘が帰ろうとした時のこと。「お父さん、また来週帰って来るね」と言うと抱きついてきた。思わず私も抱きしめてしまう。少しだけ時間が止まった。「やっぱり、涼子がいないとさびしかった」と言うと「私も。お父さんといるとホッとする」たまらず娘のあごに手を当て私の方に顔を向けさすと目をつむる。軽くキスをする。娘は「じゃあね」と、恥ずかしそうに帰って言った。
近親相関の未遂にもなっていないですが、これからも娘と仲良くしていきます。週末が楽しみです