姉に対する屈折した想いに悶々としていたが、恋愛とは違うので、とにかく行
動してみることにした。姉の裸が見たいのか、セックスしたいのか、自分でも
よく分からない。ただ、姉の身体を欲していることは確かだった。
夜、サッカー中継を二人で見ていた。前半戦の間、姉の胸と尻ばかり見てい
た。
ハーフタイムで、唐突に切り出した。「改めて気付いたけど、姉ちゃんの身体
ってグラマーだね」
姉は口元だけ笑って、「マサにまで言われると傷ついちゃうな。結構気にして
るのに」
「なんでさ。格好いいよ」
「ちっとも格好よくなんかない。みんなそこばっかり見る。どうして男の人は
そうなのかしら」
「仕方ないよ」目を合わせずに、「姉ちゃんが魅力あるってことだから」
「どうしちゃったの、今日は。随分、優しいじゃない」
顔を見なくても、笑っているのが分かる。雰囲気はとても良い。
「ただ、痴漢とか、多いんじゃない。そんなことない?」
「そう。わたし、ズボンが多いのにいつも狙われる。この間も…」言いかけて
口をつぐんだ。先日精液をつけられたことかもしれない。
「正直言って、オレも姉ちゃんなら痴漢してみたいよ。格好いいもん。だけ
ど、思うのと実際にやるのとはえらい差だよね。」
頷いた姉と目が合う。ここで勝負に出る。「ねえ、ちょっとだけ、確かめてみ
ていい?」
ゆっくりと右手を伸ばし、姉の左胸に、そっと触れる。一瞬、驚いたようだ
が、特に反応はない。一度引っ込めて、数秒置いて、また触ってみる。サッカ
ーは後半戦が始まっており、視線はテレビに向けられている。
「思ったより、大きいね」つぶやきながら、姉の背後に回り、抱きかかえるよ
うに両手で姉の胸に触れた。(えっ)(いやっ)とかいう声がしたが、手を動
かさずにそっと触れる程度にしていたら、それ以上拒絶はされなかった。
10秒、20秒とそのまま経過。アソコは痛いくらいに屹立し、擦りつけたい欲求
に駆られていた。