いとこが泊まりに来ると、私たちは同じ部屋に二人だけで寝ます。
小さなころから兄弟のように育った私たちを、両親も私たち自身も疑いなく過ごしてきました。
いとこは二歳下で性別は男。
私はいつものようにベッドで寝、いとこは横に布団を敷いて寝ました。
いつものように他愛のない話をしながら、私はベッドから腕を垂らしぶらぶらさせていました。
私の腕が、いとこのなにかを刺激したようで、雰囲気が段々といやらしくなっていくのが分かります。
腕を掴まれたあたりから、私も理性より欲情が勝っていました。
引きずり降ろされ、布団の上で二人向き合う形で寝そべると、窮屈ですがそれが逆に興奮剤になります。
私の胸あたりに顔を埋めるいとこを見ると、とても愛しくなり、身体を更に密着させました。
興奮し過ぎて記憶が曖昧ですが、キスもした気がします。
いとこが一生懸命、私の脚と脚の間に自分の脚をこじいれ、股間を押し付けているのには、後々気付きました。
月明かりが窓から降り注ぎその光を受けた二人を、ふと客観的に見てしまったのです。
そしてその時ちょうど生理中だったこともあり、なんとか踏みとどまった私は、いとこから強引に離れベッドへ戻りました。
それでもいとこはベッドに上ってこようとしたので、力を加減しながらも力ずくで蹴落としたのです。
なんだか自分がその気であったのもあり、可哀想なことをしたなと後悔しています。
でも一線を越える前に客観的になれた自分に、感謝している部分もあります。
しかしあの時、生理中じゃなかったら……
私は、最大の過ちを犯していたかもしれません。
まったくエロくなくて申し訳ありません。