息子が小学3年生の時に離婚して母子家庭になりました。
養育費は振り込んでくれていたのですが、親子2人が生活
するには足りる金額じゃありません。
その頃から私は知人に紹介してもらった不動産会社の事務員として
働くようになりましたが出勤には派手ではないですが、それなりに
人目を意識した格好をして行きます。
それは冬になってのことです。
周りの子達が黒いタイツを穿いているので私も思ったのです。
考えてみれば黒いタイツを穿くのなんて独身の時以来かもしれません。
夫と生活してる時は専業主婦で子育てに追われ、スカートで
すらめったに穿きませんでしたから。
そんな私の脚を食入るように見る息子の視線に気づきハットしたのを覚えています。
フェチという言葉は知っていますが、まさか小学生の私の息子が。
考えたくない事でした。
その日以来、黒いタイツやストッキングを身に着ける事はしなくなったのですが、
あれから5年経ち、私にもお付き合いしする人ができ久しぶりに
黒いストッキングを穿いたのです。
その朝も中学生になった息子の視線を感じました。
「母さん、黒いの穿くなんて珍しいね。」
息子の言葉に胸がドキドキしてしまいます。
(この子・・やっぱりストフェチなのかしら)
「凄く似合うよ。もっと穿けばいいのに。今度、母さんの脚触りたいな」
サラリと言ってのける息子が怖いです。