暑い夏、節電の夏ということでかみさんが”バスドレス”なるものを買ってきた。
さらさらした肌触りで風呂上りにこれを着て過ごすのだという。
我が家では夏場エアコンをあまり使わない、エコだとか冷風が身体に悪いからとか
かっこいい理由ではなく、単に「電気代がかかるから」だ。
夏の夜は、かみさんと娘はパンティーと長いTシャツで過ごしていた。
娘が子供の頃からTシャツごしに成長を楽しめる夏でもあった。
しかし、今年からバスドレス・・・・少し寂しい。
夜も暑くなってきたある夜、いよいよバスドレスを使うということ、
全くどんなものか想像もできなかったが、見てみると単なる
タオル地のノースリーブワンピースのようなものだった。
生地の厚さがある分何も透けないし、ラインも出ない・・・・。
娘が先に風呂に入る。
一緒に入りたいが、かみさんがいる・・・。
暫くして、娘が髪の毛をタオルで拭きながら、風呂から出てきた。
青いバスドレスを着た娘は「おっ」と思うほど色っぽかった。
「暑い・・・・」娘は手で顔の辺りを扇ぎながら、私のほうへ歩いてくる、
身体の線が出るようなものではない。
「どう?涼しい?」声をかける。
「涼しくはないけど、さらっとしてる」
そういうものらしい・・・・。
かみさんも寄って来て、感想を聞いていたり、生地をさわったりしている。
「わたしもお風呂はいってくるわね」
かみさんも支度をして風呂場へ。
それにしても、この日の夜は暑かった。
娘はと見ると、しきりに風呂場を気にしている。
「パパ・・・」
娘が私を呼んだ、顔をそちらへ向けると娘がいたずらっぽい笑顔で
バスドレスをたくしあげ、そのまま”ぱっと”脱いでしまった。
下着は何も着けていなかった・・・・・。
「えっ」全裸の娘の前で声が出てしまった。
「これのほうが涼しいから、それにパパの前ならいいでしょ?」
にっこり笑って娘が言う。
二人きりなら、かみさんの前でもやっていそう・・・それ以前に二人で全裸で涼んでいるかもしれない・・・。
「バスタオルのまま出てきて、ここで着替えてもよかったんじゃないのか?」
どぎまぎしているせいか、我ながら余計なことを言ってしまう。
「パパはそれの方がいいの?」
「ただ、言ってみただけだから・・・」
「ふぅぅん。」
少し残念そうに娘が返事をするが、次の時にはやりかねない・・・・
「子供の頃から、暑い時は自分の部屋に戻ってこうやって涼んでいたんだよ。
汗でキモチワルイから、汗が乾くまで。」
立ったまま何も隠すことなくタオルで汗を拭き拭き話をしている、柔らかい胸、丸みを帯びた体・・・。
見せつけるように・・・。
「そのまま、寝ちゃったことはないの?」
「ママが朝、”風邪引くわよ”って起こしてくれた、Tシャツだけでパンツはかないで
寝ちゃったときもそうやって起こしてくれるんだよ。ちょっと恥ずかしいけど」
恥ずかしそうに笑う。
「いつまでそうだった?」と聞きたかったが、
風呂場からかみさんが出てくる気配がしたので、娘はバスドレスを着てソファーに座った
(少し残念)。
「今度、パパのTシャツ貸してね。これもいいけど、いつもみたいにTシャツだけもいいから。」
かみさんが、風呂場から出てきた。
娘は、かみさんにおやすみなさいを言って部屋へ戻っていった・・・・。
・・・部屋でも・・・・いけない想像があたまをよぎる。
「それにしても・・・」
ある疑問が湧いてきた。
部屋に戻って、確認したら”かみさんも娘と同じ”だった・・・
「これのほうが涼しいでしょ?」
やはり、母娘だ・・・。