(初体験告白の続きです)
その夜、おにいちゃんはいつもの土曜のように、午後7時半には帰宅した。
二人で食卓を囲み、二人で皿洗いをし…ソファに並んで座って、テレビを見
た。
「今夜は何にも、面白い番組がないねえ」なんて言いながら。
おにいちゃんはその夜、赤ワインを買って来ていた。
美月はクリームチーズとかつおぶしとクラッカーで、簡単なおつまみを作っ
た。
何だかよくわからないけど、二人で乾杯した。
一口飲んで、またソファに座ってテレビに見入っていたら…おにいちゃんの
腕が、美月の肩を抱いた。
顔を見合わせて、自然に口付けをした。
おにいちゃんは赤ワインを口に含み、美月に口移しで飲ませた。
美月はお酒は強い方じゃない…飲み干すと、何だかクスクス笑い出してしま
った。
おにいちゃんに押し倒され、ワインの味のする舌を絡ませ…ディープキッス
を何度も繰り返し…。それでも笑いが止まらなかった。
「何だよ…何がおかしい?」
おにいちゃんに聞かれても、最初は答えられなかった。
おにいちゃんは真剣な顔で美月のブラウスを押し上げ…ブラを外し…おっぱ
いを愛撫し始めた。
ソファは狭くて、体勢に無理があるのに…窮屈さも、お兄ちゃんの巧みな愛
撫で、いつか忘れてしまった。
スカートは穿かせたままで、おにいちゃんは美月のパンティを剥がし、股間
を舐め始めた。
美月は、甘い声を上げ続けた。
おにいちゃんがジッパーを下ろすのも手伝った。
着衣のまま、もどかしいように美月とおにいちゃんは交わった…。
「今夜は…? まだ痛いか…?」とおにいちゃんは聞きながらも、深くふか
く攻め入って来るのをやめようとはしなかった。
正直に言えばそりゃ…痛かったけど、美月は首を横に振り続けた。
快感がすぐに、痛みを圧倒したからだ…。
一度ティッシュの中に射精してからも、おにいちゃんは再び美月の上半身を
ソファにうつ伏せにして、腰を上げさせ、四つんばいに近い形で再び挿入し
た。
ぐいぐいと責め立てられ、おっぱいをもみしだかれ、美月はあえいだ。
おにいちゃんは美月の名前を呼び続けた。
美月も、おにいちゃん、おにいちゃんと呼び続けた。
実の兄妹だと意識すればするほど、二人はぴったりと体を密着しないではい
られなかった。
同じ両親から受け継いだ細胞…同じ血……。
男と女の体に分かれて生まれてきただけで、本来は結びつくべきもの…一体
化すべきもの…。
そんな妄想が、美月の脳裏から離れなかったの。
いったん休憩し、ワインを口移しに飲み…。
おにいちゃんに支えられるように、また浴室に行き…。
シャワーの湯を浴びながら、二人はまた、愛し合った…。
そしてベッドの上でも、もつれ合い…。
折り重なるようにして、二人はそのまま眠った…。
先に目覚めたおにいちゃんは、すぐに愛撫を始め…まだ意識朦朧としたま
ま、美月はおにいちゃんのおちんちんを受け入れた…。
激しく雨が降る、日曜日…。
「どこにも出かけない。おまえと…やりまくりたい」
おにいちゃんは、美月にそうささやいた。
まだ、ワインの酔いが残っていたのかもしれない…。
せめて朝食に食パンを焼いて、珈琲も用意して…と台所に行けば、おにいち
ゃんは流し台に腕を突かせ、背後から膝ががくがくするほど愛撫してきた…。
スカートを捲り上げられた、あられもない姿で、ブラもずらされ、美月はあ
えぎながら言ったんだ。「あたし…AV女優じゃないんだから…おにいちゃ
ん…」
おにいちゃんは、こう切り返してきた…「おまえ、イク演技なんかできない
んだから、AV女優にもなれてないよ…美月、おまえは俺の、可愛い新妻なん
だよ…」
深く、ふかく突き入れられて、美月は小さく悲鳴を上げた…。
飽きることなく、互いの体を求め、貪り合って…。
「おにいちゃん…美月、もう美月じゃないみたいなの…」
全裸で、大きく足を開き、おにいちゃんにワレメを開かれ指での侵入を許し
ながら、美月はそう訴えたの。
濡れた指をゆっくりと引き抜き、おにいちゃんは答えた。「いいや、美月は
やっぱり美月だよ……おまえは、新しい自分に目覚めただけなんだ。今まで知
らなかった、出会わなかった自分にね」。
「それは、俺も同じなんだ。美月、これほど俺が、おまえの体に溺れるなん
て…思ってもみなかった…おまえはすごいよ…本当に、いい女だよ」
情欲よりも、悲しみにかられたような声で、おにいちゃんはそう続けたの
だ…。