気がついた時には息子はいなくなっていました。それから、私はシャワーを浴びました。頭がはっきりするにつれて、胃がきりきりとしました。胸が苦しくなりまし。寝室に入ってからも落ち着きませんでした。どうしたらいいのか、わかりませんでした。でも、いつのまに寝ていて、朝になっていました。このまま永久に寝ていたい感じでした。部屋をでる気がせず、息子とも顔をあわせたくなくて、部屋に閉じこもっていました。ふっと目をさますと昼になっていて家の中はシーンとしてました。「息子は学校にいったのかしら?」昼頃台所にいくと、思いがけず書き置きが残されていました。「友達のとこに暫くいます」胸騒ぎがして、悪い予感がしました。息子が心配でしかたがありませんでした。でも、電話さえもかけられずにいました。何も手につかない感じで、変な失敗ばっかりしていました。それから、3日後でした、息子が帰ってきたのです。お互いに見つめあいました。私は、微笑んでいました。なぜか、息子の小さい頃を思いだしたりしていました。息子は、私が微笑みと、ほっとしたように幼い子のように甘える表情になりました。私は、あの事は忘れようと思いました。忘れられると思いました。