ある日の土曜日、その日は息子との2度目の関係の日から1週間ほどたった
日でした。
その日は息子と二人でした。
主人の出張の帰りが1日遅くなり日曜日になると連絡があり「仕事が伸びた
明日帰る」「どうして、今夜まで帰れないの?」
「おいおいどうしたんだ?生理か?」そんな風に言われる程でした。だって
そんなこと言ったことなかったから。
娘は前から決まっていた従兄弟の所での誕生会のお泊まり会でした。
息子との二人だけの夕食は、明るく話そうとする私と無言の息子、食事がお
わり息子は自分の部屋に行きました。
洗い物を終え、テレビを何げに見ていましたがまったく内容が入りません。
主人が帰らないと解ってから夜の事が気になっていたのです。
このままではいけない、やっぱりお兄ちゃん(息子)とちゃんとお話しない
と・・・きちんとお話しないと・・
そうは思っても・・・どんな風に・・・何と言えば・・・
やっと1時間ほどして私はや息子の部屋をノックが出来ました。
「お兄ちゃん起きている?」「何?」
「ちょっといいかしら?」「だから何?」
「すこしお話したいの・・」「・・・(無言)」
「入るわよ」そう言って中に入りました。息子は机に座っていました。
「勉強だったの?」「いいや、なんでもない」
座る椅子も他に無いので、私はベットに腰掛けました。息子は机の上のパソ
コンの画面に向いていました。
傷付けないように・・お話ししたいと思っていたけど・・どう話せばいいの
かと・・・
「お兄ちゃん、お話したいの・・」「・・・」
「ママにどうしてあんなことするの」「・・・」
「いけないことってわかってるでしょう」「・・・」
「パパには話してないわ」「・・・」
「話せないでしょう・・こんな事・・」悲しくなってきて、涙が・・・
「ごめん・・でも眠れなくなるんだ・・」
「いつから・・?」「いつからたって・・・すこし前から・・」
「少し前って?」・・・・・・
「ママとパパが居間でエッチしていた時から」
そう聞いて、私はその事はよく覚えていました。なぜなら今は主人とは年に
数回しかしなくなった、その数回の内の一つだったし、それから主人とはな
いからです。
居間で・・それってもう4ヶ月前くらいのこと・・・・
「どうして?」「どうしてって、夜中トイレに行こうとおもって廊下出た
ら、居間の方暗いのになんか声が聞こえて・・」
「戸が少し空いてて・・・見えちゃったんだ」
「朝まで眠れなかった・・」
ああ・・ごめんなさい。責任は私にあったのでした。私の中の何かが崩れて
いくようでした
問いつめる気持がいっきに萎え、力が抜け小さくなっていく私がいました。