近親相姦　経過報告

数ヵ月経過して俺はまた実家に帰省した。
いつもの帰省ペースよりも早い。

妹は実家で暮らしているため会おうと思えば会うことは容易だ。
平静を装うものの前回の行為がどうにも脳裏を過ぎってしまい
意識的に振舞わなければ妹の顔をまともに見ることが出来なかった。

妹は「どうした？元気ないのか？」とか聞いてくるし、
気を遣っているのか、何も感じていないのか全くわからない。

いつものように振舞う妹を見ているうち１度のことを悶々と
させている自分がいやらしいと思い始め、こんな思考は捨てて
以前のように振舞うようにした。

そうしてみると意外と自分を誤魔化すことはできるもので
ウソのように昔の兄妹に戻っていった。

そして夜。

実家だとやることもなく、TVゲームぐらいしかやることがないため
引き出し内にあったサウンドノベル（タイトルは失念）をやることにした。
微妙な内容の３流シナリオだった気がする。
隣の部屋にいる妹に「これ知ってるか？」と聞いてみた。
妹は友人にもらったものの良く知らないとのこと。

そもそもどんなゲームなのかも知らなかったようで、
妹にゲーム内容を簡単に説明すると怖い系の話が昔から好きだった妹は
見たい見たい！と言い出した。
そこで俺が寝泊りする部屋で一緒にやってみるということになった。
親はすっかり寝静まり、バッタの鳴き声ぐらいしか聞こえてこない。

俺はビールを飲みながらだったが、妹は酒無し。

内容はそれほどだった気がするのに妙に接近している気がする。
ゲームの内容は確かにちょっと怖めなんだけど。
個人差があるとしてもそんなに近づいてくるほど怖いものじゃない。
ちょっと服の裾をこっちに引っ張るともっと近づいてきた。
「ちょっと怖くない？」と聞いてくる。

昔って怖い時、俺に対しこんな行動した事あったかな・・？
思い出せない。それぐらい意識してなかったという事なんだろうか。
いや、普通は永遠にそういう風に見る事はないんだろうな。と今でも思う。

妹の肩に手を回すと妹は体を俺のほうに近づけ体にもたれかかるような
感じになった。

俺は肩に回した手を背中の方に下げていきグッと引き寄せた。
引き寄せられるまま妹は近づいてくる。
引き寄せながら顔を近づけると妹はこっちを向き目をつぶった。
そのままキスをすると妹の腕は完全に俺の後ろに回った。

表面の意識ではこうならないと思っていたはずで、
何かまた過ちを犯しそうになったらきちんと話してあげるつもりで
今回帰省したはず。そして自分の意識の確認。妹の様子の確認。
という意味合いが強かったはずなのに。
シナリオと真逆の展開で頭の中が前回の時よりも混乱した。
そうしているのは自分なんだけれど。
加えて妹が前回以降この時までそんなことを感じさせるそぶりすら
見せなかったこともある。

「このままだと、この間みたいになるぞ」と言ったが反応無し。

少し強く抱きしめ「ほんとにマズイぞ」と言うと
記憶が・・・この間の。この間と同じ息遣いだ。
兄妹間で感じたり見ることのない息遣い。

そしてそのまま前回と同じ様に・・・


翌日。やはりいつもの妹だ。そう見せるのがうまいのか。