ただ何気なく向かっただけだった。
大きな仕事の山場を超えて、久しぶりに取った平日の休暇。
たまたま、娘たちの授業参観の日と重なって、妻に誘われ学校へ。
妻は、お姉ちゃんのクラスへ。
私は、下の娘のクラスへと向かった。
特に意図があってそうしたわけではない。
ふたり揃って訪れても良かった。
ただ、何となく分かれただけだった。
結局、そこが運命の分かれ道にもなった。
その日は、父兄懇談も兼ねて午前中授業。
妻は、懇談に出席し、上のお姉ちゃんは友達と用事があるとかで、学校で別れ
た。
下の娘だけを連れて、帰宅の途についた。
帰りの車中、下の娘は驚くほどおしゃべりだった。
妻に似て、器量よしのお姉ちゃんとは違い、どこか野暮ったい感じの妹。
どちらかと言えば、マイナスの遺伝子ばかりを受け継いでしまったらしく、何
をやっても鈍くさい子だった。
それほど熱心にかまってやったという記憶もなく、さほど愛情を感じていたわ
けでもない。
それは妻も同じだったらしく、娘の話を聞くと、小学校の頃から姉の方にばか
り目がいって、あまりこっちはかまってもらっていないようだった。
突然の私の訪問が、下の娘にはことのほか嬉しかったらしい。
「暇ができたら、また行ってあげるよ。」
やさしく頭を撫でてやると、それこそ、今まで見せたこともないような可愛ら
しい笑顔を私に見せてくれた。
ふっと、邪心が芽生えたのは、その時。
わずかに膨らむ胸のラインが気になって、もう、そこからは邪な考えだけ
が、頭の中に浮かぶばかりだった。
家に帰ってからも、娘は、私にべったり。
居間のソファにふたり並んで座りながら、他愛もない話に花を咲かせた。
肩に腕を回すと、素直に入ってきて胸に顔を寄せていた。
おしゃべりの途中、なにげに目と目があって、そこからは時間が止まったよう
に見つめ合ったままだった。
指でそっとあごを持ち上げたら、娘はあっさりと目を閉じた。
唇を重ねたところで、逃げる素振りさえも見せなかった。
顔を離すと、わずかに目を潤ませて、ぽぉとした赤い顔。
もう、止まることなんて、できなかった。
しっかりと腕の中に入れて、可憐な唇を思うままに貪った。
舌を入れると、応えるように短い舌を伸ばしてきて、無性に愛しさが湧いた。
薄い乳房を乱暴に握りしめ、スカートの中に手を入れた。
そうすることが私の愛情を得るための唯一の手段だと言わんばかりに、娘は可
愛らしい声で呻くだけで、私のされるがままになっているだけだった。
夢中で下着を脱がせて、娘の性器を確かめた。
まばらに生えるだけの薄い性毛。
性器は、肉襞がわずかにはみ出していて、女の形になりつつあった。
口をつけようとしたら、さすがに嫌がった。
かまわず強引に顔を押しつけ、存分に舌で味わった。
尻の穴まで舐めていると、グスグスと頭の上から聞こえてくる嗚咽。
娘は、目に一杯涙をためて、声を殺して泣いていた。
もう、そこからはさすがになにもできなかった。
やっと正気に戻って、娘の小さな身体を抱きしめた。
「お父さんが嫌いになったか?。」
落ち着くのを見計らってから、訊ねた。
「ビックリしただけ・・・。」
健気にも娘は笑顔を見せて、そう言ってくれた。
無垢な笑顔が可愛くてならず、腕の中にいる娘を手放すことができなかった。
「お父さんが、好きか?」
「うん・・・」
娘は、小さく首を縦に振った。
「お父さんも、お前が好きだよ。一杯一杯可愛がってあげたい。お前をお父さ
んだけのものにしたい・・・。」
独り言のようにつぶやくと、しばらく娘は黙ったままだったが、「いい
よ・・・。」と小さな声で答えを返してくれた。
自然と唇を重ね合っていた。
その日から、私にとって下の娘は、何物にも代えがたい宝物になった。