激情的な行為は何故か空しさだけが残ったのです。確かに母は何度となく歓
喜の声をあげていました。私との交わりを心から感じ取っていたとは思いま
す。でも、今朝のセックスは今までのとは違うように感じました。
私が夢中になればなっただけ、空回りしていく様に・・。
事を終えて母を解放しました。蒲団から抜け出し、衣服を着ると、朝食の仕
度を始めました。
2人で取る最後の食事、
「食事だけはちゃんとしてね・・。面倒がらないで・・。」
「判ってるよ、そのくらい・・」
投げやり的な言葉で私は返事していました。
「大事だから言ってるのよ・・パンと牛乳位はいつも買っておくのよ。」
「判ってるて言ってるでしょう!」
私はつい、母の言葉に対して、怒りを込めてしまいました。
気持ちの裏にあるものは勿論は母に対する不満です。
「何も・・そんな言い方しなくてもいいのに・・」
母が食事の手を止め、私の言葉に対してそう言いました。
「そんなに心配なら帰らなければいいじゃないか・・勝手に帰るのは母さん
だろ!」
それは、決して言ってはいけない事でした。言ってから私は「アッ!」と思い
ましたが遅かったのです。
母はその言葉をしっかりと受け止めていました。
「なんでそんな事言うのよ!・・***、私の事少しも判ってくれていな
い・・、判ってない・・少しも・」
母が突然泣き出してしまいました。
判っていました。母の今の心境、正直嫌と言うほど判っていました。でもそ
れは、母への怒りと言うよりも、私自身への怒りから発した言葉でした。母
に言うべき言葉ではない事も。
「母さん、ゴメン・・僕が悪かった・・謝るよ。母さんの気持ちは判ってる
んだ・・でも、何で・・何で俺達離れなくちゃいけないの?」
沈黙があたりを包み込みました。楽しいはずの食事が・・こんな形で終わっ
てしまいました。
母が後始末を済ませ、
「ごめんね・・***に寂しい思いをさせて、でも判って欲しい・・
今の私達にはこうするしかないの・・私だって苦しいのよ・・。」
母は部屋の隅でうなだれている私の横に座り、そう話しました。
「・・・」
「貴方の母親なのに・・貴方に女として愛されてしまった。
貴方に対する思いが日に日に募ってくるの。
でも・・今、私はお父さんのものなのよ・・なんでなの・・なんで・・」
母はそこまで言って暫く黙ったままでした。やがて、
「仕度するね、そろそろ帰る様にしないと。」
母がいよいよ帰り仕度を・・・。
「来月も必ず来るから・・それに***君も夏休みには帰って来てね!」
隣の四畳半の部屋で母が着替え、化粧をしながら言いました。
「お父さんも心配してるから・・顔を見せてあげてね!」
私は母のその言葉をどう受け止めていいのか・・複雑な思いでした。
でも・・まだ・・未練が残ります。帰したくない・・それが本音でした。
暫くすると、母が仕度を終え出てきました。綺麗に化粧をし、フォーマルな
服装に着替えていました。
「それじゃ・・帰るね。」
私の私自身に対する我慢はそこまででした。
後姿を見せて出て行こうとする母を背後から抱きしめていました。
「母さん!・・まだ帰さない・・マダダメダ・・」
私は母の身体を捕らえていました。
「***、ダメダヨ・・そんな事言わないで・・ダメだよ・・」
母を背後から抱きしめていました。
「まだ帰さない・・まだ帰っちゃダメだ・・・・」
「***くん、無理言わないの・・もう・・」
私が今出来る事と言えばただ一つしかありませんでした。
私は母をその場に押し倒しました。
「***、ダメ・・ダメヨ・・お願い・・そんな・・」
私は荒々しく母のブラウスのボタンを外し始めました。
「***、もうだめ・・ダメダッテ・・」
母は乳房を引き出され、それを私が口に含んだとこで母の拒む声が止んだの
でした。