限られた時間内でのオマンコ行為だったせいか母のその感じ方も異常でし
た。早く終わらせなければ・・と言う気持ちと、身体中に溢れてくるその快
楽を味わい続けたいと言う思いが交叉しているのでしょうか?
畳の上に、恍惚の表情を浮かべた母が荒い息ずかいを見せながら寝そべって
いました。服装は乱れに乱れ、今この場面を見られたら、どんな言い訳も通
じない光景でした。
「夕飯の支度しなくちゃ・・」
母が乱れた髪を手櫛で直しながら身体を起こしました。
「今日はもうおしまいでいいでしょう、服直さないと・・。」
母は微笑を見せながら立ち上がりました。私は乱れた服を直しながらキッチ
ンに向かう母の姿を見送りました。
夕食は3人揃ってでした。話題はもっぱら私の東京での暮らしについてでし
た。
「たまには母さんが行ってやらないとダメだろうな・・」
そんな父の何気ない言葉を聞いて、母と私はお互い顔を見て戸惑いました。
それは私と母にとってはとても含みのある言葉として聞こえたのです。
父がそう考えてくれているなら・・・ありがたくその言葉を頂こう・・。
「そうだね・・母さん・・頼むね・・時々は来てよ、一日くらい泊まってい
けばイイヨ・・ネッ? 父さん?」
「そうだな・・それもいいと思うな・・母さんそうすればいい。」
父は母に向かいそう言ってくれた。
「そうですか・・じゃ、時々行かせてもらうわ・・」
私は母が言った「行かせて」が「逝かせて」に聞こえたのでした。
東京に出るまでもう僅かな日を残すのみでした。