あれから1週間ほどたちましたが、結局息子に言いました。
まだ子供とはいえ、お腹の赤ちゃんの父親には間違いないので、
知っておいて欲しいと思ったのです。
「あのね・・お母さん・・・できちゃったの・・・」
「できたって・・・?」
「お母さん・・・伸幸の赤ちゃん・・・できちゃったの・・・」
「えっ!ぼ・・ぼくの赤ちゃんって・・・」
「そう・・あなたの赤ちゃんを妊娠しちゃったの・・・ごめんね・・・」
息子はすごくビックリした顔をして、しばらくうつむいて顔を上げませんで
した。
でも、顔を上げたとき、にっこりと笑顔で驚くことを言ったのです。
「僕とお母さん・・・結婚できるんだよね・・・」
「えっ・・」
「だって、子供ができたら結婚しなきゃおかしいでしょ?」
「な・・なに言ってるの・・母子なのに結婚なんて・・・それに産むと決ま
ったわけじゃ・・・」
「もちろん、産んでくれるよね・・?僕たちの赤ちゃん・・」
息子はそう言いながら、私を抱きしめキスしてきました。
「でも・・でも・・」
「僕たちの子供だよ・・・産んでよ・・ね・・?」
私は・・・顔に、首筋に、胸に、キスされてしまいました。
迷いがどんどん大きくなっていきます・・・。