兄との関係はかれこれ三年になります。
私は25才兄は27才。
昔から仲良し兄妹だったわけではありません。
兄は女関係が派手で初体験は13才でした。
顔が派手なのもあって軽い付き合いの彼女が絶えず二、三人ほどいました。
そんな兄が本気で恋愛したのが三年前の春。
相手は既婚者で35才の子持ち女性でした。
もちろん手ひどく振られ落ち込み方も半端じゃありませんでした。
私は慰めるつもりで飲み屋やカラオケを梯子し、兄の気分を変えることに努力しましたが途中酒がまわりすぎたせいで吐き気がひどくなり、シティホテルに飛び込むはめになったんです。
兄が介抱してくれ、ようやく吐き気が治まりました。兄の安心した笑顔を見て眠気が襲ってきたので一足早く眠ることにしました。
目が覚めたのは夜中の二時頃でした。
鼻をすする音が耳に入りうっすらと明るい洗面所に向かうと兄が泣いていたのです。
衝撃でした。
兄の本気を感じました。
私はおなかの底から熱いどろどろしたモノが吹き上がる気がしました。
気づくと兄の背中に飛びつきギューッと抱きしめていました。
兄はかなりびっくりして私の方を向き手を払いのけましたが今度は真正面から抱きつきました。
「お兄ちゃん、抱いて」
不思議と照れもしないで言葉を発することができました。
私は兄の汗ばんで冷たくなった肌をシャツ越しに感じ興奮していました。
「お願い、抱いてよ」
兄は何もいいませんでした。ただウイスキーの香りがする唇でキスをしてくれました。
私は必死にキスに応え、強く抱きしめられる感覚に安堵していました。
その後二人でシャワーを浴び(かなり照れた)朝まで抱き合いました。
兄は丁寧にこれ以上なく優しく触れてくれました。
今まで付き合った彼氏はなんて乱暴だったんだろう。
兄は私の身体に夢中になりました。身体というより関係に夢中になったのでしょうか。
禁忌を犯す楽しみを貪っている感じでした。
私はそんな兄が愛おしくて何でも身体で応えました。
赤ちゃんが出来ないようにピルも飲み、中出しもオッケイにしています。
兄のセックスは日に日に濃厚になり、私は彼氏を作る気も失せました。
快感ばかり追い求める私たちに何も残るはずがないのですが、今はまだ兄の手を離すことが出来ません。
最近では兄と二人で海外生活も考えています。誰にも邪魔されない土地へ移りたいと夢のような話をしています。