昨夜の歓迎会の気分が良かったのかすっきりした目覚めで起きると、クミ
からメールが来ていた。今週末行くからどこかへ連れて要ってほしいと。
かねてから20kmほど山へ入ったところにひなびた温泉があることを聞いて
いたので、そのうちの一軒へ電話で予約をいれてみたところ、紅葉シーズ
ン」にはまだ早いせいか、角部屋が取れた。
その土曜日の午前中にミクが来たので、ミクの車で出発した。車中でその
日泊まる宿を説明すると、まだ行ったことはないが建物は昔のままで、温
泉宿というよりも湯治場で夜は淋しいくらい静からしいよ。露天風呂がい
いみたい、とう返事が返ってきた。お兄ちゃんと一緒ならどこでもいいか
らというのが本音のようだ。
午後早めにチェックインして荷物を宿に置き、渓流沿いの小径を上流へ辿
ってみた。足元が悪くてミクは私の手にすがってきた。山あいのせいか日
暮れがせまってきて肌寒くなってきたので引き返した。
宿へ戻って部屋へ案内されると、窓下に露天風呂が見える。仲居さんに聞
くといつでも入れますと言い、今日は予約は少ないので、いまなら貸し切
りにできますと。
ミクは大はしゃぎである。二人ともスッポンポンでゆったりとした岩風呂
に入る。ミクの全身を初めて見るが、肌が白く、お腹は二段腹になっては
いるものの手足はよく締まっていて、40台の半ばに見える。
私に寄り添ってきたので左手をミクの左の脇から乳房をそっと掴み、右手
は下へ伸ばして内股を探る。自然に顔がこちらへ向くので唇を合わせる。
ミクは舌をからめてきて吸ってくる。と同時に私のものを握りしめる。
これではもうもたない。ミクを促して部屋へ戻った。
まだ夕食には1時間余りある。ミクは上気した顔で「ね~(したい)」と
訴えてくるので、隣の部屋を覗くと既に二組の布団が敷いてある。もつれ
るようにその上に折り重なって浴衣を槌いでやる。夕食前にしてしまうと
夜の部はどうなるのだろうと頭の片隅で思いながら、いつものシナリオに
入って行く。
隣りには客は入った様子はなく、こちらは角部屋の奥の部屋なので、ミク
のよがり声が大きくても心配はいらないかなと、ミクの悦ぶところを優し
く愛撫してやる。
とめどもなくという表現がオーバーではないほど「潮を吹く」。お尻のし
たのシーツはびしょびじょになった。「早くう、入れてえ」という催促
に、こちらも精一杯の我慢を一気に注入した。数分間の静寂ののちに身体
を離すとミクは、
「あ~気持ち良かったあ、もうとろけそう、お兄ちゃんは?」と聞いてう
るので、
「そうだね、頭の中が空っぽになったようだ」と適当に答えてやる。
部屋の電話が鳴ったので出ると夕食の用意ができたので、お持ちしましょ
うかというので、大部屋へ食べに行くことに。部屋食はあとに匂いが残る
のがイヤである。
夕食前の「戦い」とお酒の酔いとで部屋へ戻ると億劫になり、眠たくなっ
てきた。これも年のせいであることは否めない。
ミクは自分の潮吹きで汚れたシーツを取り換えて、「こんなに出してしま
って、私って淫乱かしら」などど独り言をつぶやいている。
「しばらく休もうか」とミクを抱いて横になり、眼をつぶった。