着任して2週間経った頃役職者30人ほぼ全員が参加して、レストランで私
の歓迎会を開催してくれた。各テーブルを回って挨拶すると、笑顔で迎え
てくれるので気分は良かった。居酒屋での二次会には男女10が集まっ
た。女性の中にはお局様のような雰囲気の熟女もいた。
彼等の話しを聞いていると、どうやら私は好感をもって受け入れられたよ
うだ。
前任者は左遷人事でもあったのか、就業後や週末には行儀があまりよくな
くてパワハラ、セクハラに近い問題を頻発させていて、本社の人事部へも
知られて、任期途中で戻されたらしい。その後釜ということで、工場も緊
張して迎えたのが私だったので、ホッとしたというのが彼等の本音。
だが、当の私はミク(美久:実の妹)と近親相姦の関係にある。このことが
会社に知られるとすべてが終わる。ミクも私も細心の注意をもって守秘し
なければならない。
歓迎会の二次会を抜けてアパートへ帰って、シャワーを浴びて一人寝につ
いたが頭が冴えて眠れない。ミクのむちむちした肌が恋しい。身体を合わ
せたときのひたっとくるあの感触が欲しい。
来週末はミクを連れて山あいの温泉へ行こうかと考えているうちに、眠り
についた。