引きこもりだった俺を外に連れ出してくれたのは姉だった
ハタチ過ぎてもずっと部屋でゲームやネット三昧だった俺
4つ上の姉が居なかったら間違いなく今も部屋の住人だっただろう
その姉も家を出て行き、新しく家庭を築く。
幸せになって欲しい、旦那になる人には少しばかりの嫉妬と罪悪感
泣きたい気持ちを抑え今夜も姉のお世話になあるだろう
ひょっとしたら最後のお勤めなのかもしれない、姉にとって俺はただのお荷物だ
俺が自堕落な人生まっしぐらだったハタチ過ぎた夏のある日、姉にやらせろ!っ
て言った
当然童貞だった俺が唯一接する女性は姉くらい。母はもう居ない、外にも出ない
ネットでさんざん見飽きた女性の裸身だが本物は見たことが無かった
やりたい気持ちが狂気に変えてしまうのだろうか、姉が部屋の掃除に来た時に言
ってしまった。
ポカーンとした顔の姉、そして引きつった表情に変わる
「何言ってるの?」
姉の体にダイブするように襲いかかる。倒れ込んだ姉の上で鬼のような形相だっ
ただろう俺
抵抗する姉の腕を押さえつけ何かを叫んでいたかもしれない、それは覚えていな
い
姉の顏に涙があふれていた。その時現実に引き戻された気分だった。
倒れた姉に馬乗りになって二人そろって泣いていた。俺はただごめんなさいとし
か言えなかった。
しばらくの時が経って姉が言った。 「じゅんちゃんがしたかったらやってもいい
よ。」
父は夜勤で不在、二人だけの夜であった。ベッドに二人して寝そべり俺の初めて
が行われた。
姉が終始リードしてくれてドーテー卒業となったわけだが、気持ちよかったっす
と同時に姉からのアメとムチの俺の人生更生プログラムがスタートしたのであっ
た