HOTELの近くの公園。いつもの通り待ち合わせ。
(ちょっと早すぎたかな~)
僕はこの日を待ち遠しくて仕方なかった。大学の講義も上の空、講義
の間も時計を気にしてばかり。もう17時近く。(おっそいな~)
「お兄チャ~ン」「ゴメ~ン」「待った~?」
「大丈夫だよ~」(いつものことだった)
妹のミクは現在高校2年生。ミクと彼氏彼女の関係になったのが一年
前のクリスマスイヴ。僕からコクった。最初は冗談と思ってきいてい
た
ミク。でもミクは僕を信じ受け入れてくれた。もともと僕に対し信頼
と憧れ的な感情はあったとのこと。ただ異性としてではなくあくまで
≪お兄ちゃん≫としてだったんだ…って後でミクは教えてくれた。
「駅の身障者用トイレなかなか空いてなくてサ~」
「マジ、焦っちゃった~」
ミクは高校の制服のままはダメなのでトイレで着替えをしてた。
「さあ、行こう!
「でも、今日はお兄ちゃんて呼ぶなって言ってなかった?!」
するとミクは照れてうなずいた。