「久しぶり~。」ミクは私の腕にしがみつきながら甘えた感じでこ
う言った。
「そうだね」そういう僕も部屋の一室に向かう廊下で、自分のモノ
が既に勃起していることに気付いていた。
横にいるミクから少し汗と甘い体臭が僕の興奮を一層高めていた。
111号室。私たちのお気に入りの部屋。結構、シンプルな内装だ
けど、ベッドの周りはガラス張りで、それがミクとのセックスをより
盛り上げてくれている。
ベッドに腰かけ、お決まりのキス。がっつきたい気持ちを抑える意
味もある。ミクは本当にキスが大好きだ。思わずベッドに押し倒す。
「まだだよぉ~」押し倒した拍子に女の子用のコロンの香り。
(たまんないなぁ~)今すぐ挿入したいって感じに。
「部活で汗かいたから、まずシャワーだね」恥ずかしそうに言う。
シャワー室に入るのになぜここで脱がないのだろう。僕はいつもそ
う思う。いつもお風呂場の脱衣所で脱衣する。結局は僕に脱がされ、
裸を見られセックスするというのに。
(女心は複雑で繊細なものだよ。)
以前、母とケンカしたとき父が漏らした言葉。いまさらに実感。
「ミクと兄妹仲良くしてね。」
これは母の口癖。この言葉は私たちにとって皮肉的に聞こえてい
る。
ふと見るとマジックミラーのガラス越しにシャワーを浴びるミクの
後ろ姿。
(急に女性になったなぁ~)
思わず股間が熱くなった。