楽しみにしてたオヤツやオカズはいつも食べられた。
読みかけの本には落書きされた。
大事にしてた人形は髪を切られた。
泣かされてばかり。
階段を踏み外して泣いてると119番してくれた。
ランドセルにカタツムリをつけられて泣いてると「この辺のカタツムリは全部俺のだ」と相手の男子をやっつけてくれた。
宿題が解らなくて泣いてると「頭悪るすぎ」と解き方を教えてくれた。
守られてばかり。
子供の頃、お兄ちゃんは「泣くなブス」が決め台詞の怪獣でヒーローだった。
発情期の猫みたいな気持ち悪い声が隣の部屋から聞こえてくる。
いつもいつも違う女がお姉ちゃん面で話かけてくる。
この前まで私の下着で遊んでたの知らないくせに。
ゆいのお兄ちゃんカッコいいよねぇ。
家のお兄ちゃんと交換したい。
高校生になったらチャンスあるかなぁ。
気持ち悪い。私のだから。
中学生の頃、お兄ちゃんは邪魔で仕方なくて、誰かに盗られないか不安になるのに、態々身に付けてしまうアクセサリーだった。
怪獣もヒーローも居ない静かな部屋。
安い化粧品の臭いも発情期の猫みたいな声もしない静かな部屋。
寂しいよ。
俺と付き合って。
ゆいは俺が守ってやるよ。
マジで愛してる。
彼女と言う名のオナホになった。楽だから。
ゴメンネ、そんな安っぽい言葉じゃ濡れないの。
高校生の頃、お兄ちゃんの匂いを少しだけ残した枕が私の宝物だった。
お兄ちゃんに抱き着きたい。
2人でドロドロに溶けて混ざりたいの。
わかる?
またLINEのアイコン変わってた。
このツイート見て、絶対に女と一緒だよね。
いいけど、だってお兄ちゃんは私のだもん。
ゆいのお兄ちゃん大好き病。
また発作?
どんだけお兄ちゃん好きなの?
違うの、そんな簡単な言葉で片付けないで。
お兄ちゃんを大好きって言ってる女と同じになるじゃん。
お兄ちゃんが大好きって言ってる女と同じになるじゃん。
恋とか愛とか、私とお兄ちゃんはそんな不確かな関係じゃないのに。
大好きなの。
細胞がお兄ちゃんを欲するんだよ。
だって私の細胞はお兄ちゃんのお下がりみたいなもので、同じ血が流れてるんだもん。
本当は大好きって言いたいよ。
もっと普通に話したいよ。
でもできないの。
私を見てないのがわかるから。
他の女を見ててもいい、邪魔もしないよ。
どうせ刹那的なモノだから。
でも一緒に居る時くらい、私を見てくれなきゃ寂しいじゃん。
幼い私のことは夢中で見てたくせにさ。
せっかく会えたのに、また半年も会えないのに、つい不機嫌な態度になちゃうの。
そんな自分が大嫌いだから、病みアカの鬱ツイートが増えちゃうんだよ。
苦しいの。
吸い込んだ酸素が吐き出せないの。
大好きって言いたいよ。
お兄ちゃんに抱きしめてもらった。
お兄ちゃんの体温と私の体温が空気中で1つになった瞬間。
お兄ちゃんの舌が私の舌に絡んでくる。
混ざり合った唾液を飲み込むと能が震えたの。
大学生の私、勇気を出したご褒美。
もっと強く抱きしめなきゃ。
お兄ちゃんの手が舌が私に触れる。
自分の心臓の音で何も聞こえない。
血管を火傷してしまいそう。
全身を溶かされてるような不思議な気分。
知らなかった。
私、こんなに濡れるんだ。
お兄ちゃんに私はどうみえてるのかな。
気持ち悪いって思うかな。
恥ずかしいから見ないで。
違う、恥ずかしいけど見てほしい。
発情期の猫みたいな声、私が大嫌いな声が聞こえた。
あ、これ私の声なんだ。
こんな声、お兄ちゃんにだけは聞かれたくないのに、我慢できない。
お兄ちゃんの手が舌が私の敏感なところに触れた。
汚いとこにもいっぱい触れてくるんだよ。
他の誰でもなく私だけに夢中になってるのが伝わってくるんだよ。
可愛いって言って、珍しく名前まで呼んでくれるの。
体の奥の方がじんわり暖かくなるのがわかるんだよ。
溶けてく感じがするの。
色んなものが私の中から溢れてくる。
どんどん溢れて止まらなくなるの。
溶けた私が溢れでた隙間をお兄ちゃんが埋め尽くしてくる。
苦しいよ。
大好きって吐き出したいよ。
もっとお兄ちゃんでいっぱいにしたい。
お兄ちゃんの味、これだったらずっと舐めてられる。
フェラなんて大嫌いなのに、顎だってもう疲れてるのに、お兄ちゃんが口いっぱいに広がってくるから離せない。
まだ出ないのかな。
気持ちよくないのかな。
体の中にいっぱい注ぎ込んでほしのに。
体の中をドロドロに溶けたお兄ちゃんでいっぱいにしてほしい。
お兄ちゃんのが、私の入り口にあたってる。
要らないって言ったのに、お兄ちゃんが着けたコンドームが邪魔だけど、熱いのが私の中に入ってきて更に私を溶かすの。
お兄ちゃんに抱きしめてもらって、舌が絡まって、中からも外からも溶かされる。
お兄ちゃんってこんなに暖かいんだって、凄く幸せな時間。
大好き。
お兄ちゃんが大好きなの。
やっと言えた。
やっと苦しくなくなったのに、すぐにお兄ちゃんでいっぱいになる。
どれだけ大好きって吐き出しても、またすぐにお兄ちゃんで埋め尽くされて息ができなくなるの。
どんどんどんどんお兄ちゃんが中に入ってきて、息ができなくて苦しくて、脳が痺れてきて、大好きが爆発して、私の中に入ってきたお兄ちゃんも私を溶かしながら溢れてしまうんだよ。
体に力が入らなくて、遠くの方で何か言ってる私の声を聞きながら、お兄ちゃんの中をフワフワ漂ってたの。
こんなに気持ちよくて、こんなに幸せなこと初めて。
ずっとこうしてたいよ。
気が付いたらお兄ちゃんに頭を撫でてもらってた。
大好きなの。
誰に何をいわれたって仕方ないんだよ。
すぐにいっぱいになっちゃうんだもん。
大好きなの。
そんな顔されても仕方ないんだよ。
他の女の大好きとは違うんだもん。
恋とか愛とか不確かな物はいらないの。
だって、お兄ちゃんの妹は一生私だけだから、私の大好きが最強だもん。
いっぱい話して、いっぱい抱き合って、いっぱいキスしてた。
なのにまた、怪獣もヒーローも居ない静かな部屋。
お兄ちゃんと私が混ざり合った匂いが少しだけ残った静かな部屋。
大学生の私、お兄ちゃんから盗んだTシャツとパンツが宝物。
これを着てるとよく眠れるの。
早く会いたいよ。
エッチなLINE送ったら今すぐ帰ってきてくれるかな?