理紗が気を遣ってくれ 俺と理紗は車を暫く止めて休憩をしていましたが
車の中はやはり狭く 座席を倒しても腰が痛くなる事は避けられませんで
した。 「結構 しんどくないか?」理紗に聞くと「ううん 大丈夫だ
よ」と返事は返すものの 兄としては妹を辛い思いさせるのも可愛そうで
座席を元に戻しナビに手を掛けました。 ナビで出てくるホテルはビジネ
スホテルも検索し片っ端から電話を掛けてもシングル部屋の空きしかなか
った事をよく覚えてます。車を走らせてみると見えてくるのはラブホテル
さすがに兄妹とはいえラブホテルに入る勇気もありませんでした。 否
きっとラブホテルに入ったら自分の理性が切れてしまいそうだった事も理
由でした。
「ホテルいっぱいあるね」「そうだな」車の中の会話でした。
「兄貴となら入ってもいいよ」「....バカ言え」「いいじゃん」「ここは
な」「知ってるよ」淡々とした会話が流れていました。
確かにこのまま車を走らせても家までは約4時間も掛かる事を考えたら理
紗を休ませる事にした方がいいと思いましたが 理紗とホテルに入るのは
やはり兄としてはと考えてしまいました。
「兄貴 早く入ろよ」理紗が急かす「いや... だな」「兄貴 理紗 ト
イレ行きたいから」そういう理由なら近くにコンビニも見つからずもう入
るしか選択肢は残りませんでした。
近くのホテルに車を滑らせて入室 理紗はすぐさまにトイレに駆け込み
俺はソファで一息を付いていました。
「あ~ スッキリした~」理紗は笑顔でトイレから出てきました。
「兄貴~ お風呂がメッチャ広いよ~」「ホテルだからな」ビールを片手
に理紗の言葉に返事を出していると 理紗が風呂の照明を付けるとなんと
ベッドと風呂のガラスが磨ガラスとは言えシルエットが見えるのです。
こんな所で風呂に入られたら自分の理性が吹っ飛ぶ事は間違いない
理紗は知ってか知らずか「兄貴~ 風呂に入ろうよ~」
続きはまた書きます。