親父はそこそこ資産家だったけど晩年にしくじって遺産はマイナス。
ずっと専業だった母親の面倒を俺が見ることになった。
口約束だけど婚約していた彼女とも別れた。
金はかなり稼ぐから困っていないが、ストレスは激しい。
母親に辛く当たってしまう。
その度に母親は「ごめんなさい」と謝る。
ストレスだから仕方ない、というのは言い訳だよな。
正直、DVだと思う。
エスカレートしていった。
「すみませんでした、だろ?」
「すみませんでした」
「椅子に座ってじゃなくて土下座しろよ」
「はい」
「泣いたりするなよ、笑え」
「はい」
「これは罰だからな」
「何するの?やめて?」
「平手でビンタするだけだ、目は閉じるなよ」
「痛い」
「ありがとうごさいました、だろ?」
「ありがとうございました」
裸にさせてからは、止まらなかった。
フェラさせて、オナニーさせて、先月、最後の一線も超えた。中に出している。飲ませていることもある。
セックスの最中、母親には俺のことを「かずくん」と呼ばせている。子供の頃、そう言われていたから。
以来、母親は元気になった。幸薄そうな表情もなくなり、明るくなった。
俺のセックスの相手が、アイデンティティになったんだと思う。
今日なんて、友達と遊びに出かけている。
さっきLINEで「ミニスカートを買って、それに着替えて帰ってこい。下着は捨ててくること」と送ったら「はい、わかりました」とハートマークつけて返ってきた。