2年前の秋、娘の由美が23歳で結婚をした。
まだ早いと思ったが相手がいるうちに片付いてくれるのは親として幸せ
だ。
しかし、相手の男が憎かった。
妻は21歳で私と結婚したので、妻の両親も私同様そう思っていたと思
う。
そんな妻は娘が10歳の時に事故で亡くなり、それからは私が必死で育て
た。
娘が結婚する1週間前、私は寝付けずリビングでアルバムを見ながら酒を
飲んでいた。
そこへ娘がやってきた。
「どうしたの、夜中にお酒なんか飲んで、、」
「どうって、、なかなか寝付けないから、、おい、由美、これ見ろよ。お
前が小さい頃遊園地へ連れて行ってこれ乗りたいと言って泣いて乗せたら
怖いってまた泣いて、、」
「もう、あの時はそんなに怖いなんて思わなかって、、でも乗ったら怖く
て、、、、あの時はお母さんもいたね。」
そんな些細な話をしながら由美もお酒を飲み始めた。
そしてしばらくすると「お父さん、今まで育ててくれてありがとう。私、
世界一幸せになるからね。みててね、、、、時々お父さんの顔を見に帰っ
て来るから、、、」
そう言ってくれ私は本当にうれしかった。
私が泣いて俯いていると、娘が私の背中に胸を着けて抱き付いてきた。
「おいおい、、そんなに抱き付いたら重いよ。」
そう言って娘に向かって振り向いたらそこに妻がいた。
(しのぶ、私たちの子供が来週結婚するよ。お前には見せてあげられない
が天国から由美を見守ってくれよ。)
(あなた、今までこの子を立派に育ててくれてありがとう。この子がいな
くなったら私がここへ帰って来るからね。)
そんなやり取りがあったような気がして私は思わず娘を抱いてしまった。
娘の由美は母のしのぶに似ていた。
「お父さん、そんなに抱きしめたら苦しいよ。」
娘の胸も妻の胸と同じで豊かだった。
そんな胸に顔をうずめると懐かしい感じがして、妻を抱いている気になっ
た。
「お父さん、お父さん、、」妻が私に声を掛けている。
しかし、その声も妻のしのぶの声だった。
いつしか妻の声が聞こえなくなり、妻が私に抱いてと言っている気がし
た。
そして気が付いた時には私も娘も裸になっていて私の物が娘の中へ入って
いた。
「ああ、、由美、お父さんこんなことしてほんとうにすまない、、」
そう言っている途中にも娘は私にしがみ付き、「お父さんいいの。今まで
私を育ててくれたお礼、私をお母さんと思って抱いて、、」と言い出し、
私はゆっくりとピストンを再開したのでした。
「ああ、、あなた、、いい、いいわ、、」
そんな声まで妻にそっくりで、それからは妻にしか思えなかったのです。