47歳の母親です。
それまでにも、息子・輝尚・23歳から、男の視線で私を女として見てい
ることには気付いていました。私はそれを避けるどころか、息子に対して嬉
嬉しい気持ちでした。息子から女として思われているなんて、これ以上の
ことはないと思っています。
一昨日の土曜日の夕方、お買い物に付き合ってくれた帰りの、日が暮れた時間
時間のr駐車場の片隅の車の中で、輝尚から愛の告白をついに受けていま
した。
後ろの席に並んで座り、私に対する自分の気持ちを懸命に熱意を込めて語
語って告白してくれたことに、なぜだかホッと安堵感を覚えていたのは、
私も期待を寄せていたからでしょうか。
「よく分かったわ」と私は何度も頷きました。「それで、輝尚はどうした
いの?」「だから・・」
女として私を愛しているから、男として私を抱きたい気持ちがある、と輝
尚は正直に隠さず打ち明けてくれました。
輝尚の熱い瞳の奥を覗き込んで、私は真意を確かめていました。
「だったら、とりあえずはお付き合いから始めましょう」と提案した私に
に、笑顔になった輝尚は、「恋人として」と付け加えました。
「本当に輝尚が男性として信用の置ける人なのか、確かめる時間くらいは欲
欲しいの」「頑張る」というのが輝尚の返事でした。
私の手をそっと温かく握ってくれ、「これからは名前で呼んでもいいか
な?」「いいわよ」「・・・茉美・・好きだよ」私は思わず頬を染めて嬉しく
しく照れくさく恥ずかしい気分になっていました。
輝尚の腕が私の背中を越えて、肩を抱き寄せ、男の逞しい腕の中に抱き締めてくれました
めてくれました。
それでも至近距離から見詰められてしまうと、恥ずかしくなってしまい、この
この輝尚を男性として感じ始めていることに気付いていて、いずれ近い将
来には輝尚に女のこの体を愛してもらえるのだと期待すらしていました。
輝尚の腕の中に抱き締められて、見詰めあうと乙女のようにドキドキして
しまい、ついに輝尚の顔を接近して来ると、私は静かに両目を閉じていま
した。
輝尚の唇は暖かくて柔らかなものでした。唇を完全に奪われ、腕の中で自
由を失っている私は、輝尚の唇に自分の唇を押し付けるように重ね、輝尚の
の舌が唇を割って入ってきた瞬間には、女の芯に微かな熱いものを感じて
しまいました。
初めてのキスなのに、とても長く熱い時間でした。口紅が剥がされるほど
に吸われ舐められ、呼吸が鼻でも出来なくなりそうに強く抱き締められ
て、男の強さと輝尚の純粋な気持ちを受け止めていました。
昨日は、部屋で二人ともお互いを意識しすぎて少しぎこちないものがあり
ました。今日はお友達と出掛けている輝尚ですが、早く帰って来て会いた
い気持ちが膨らんでします。
輝尚に胸の鼓動が高鳴っている私は、女の部分で輝尚を待っています。
主人のいない場所で、そっと抱き締めて欲しい、そう思っています