大学進学から1人暮らしを始めて、そのまま就職。
実家を出て6年目の秋の事でした。
早番の勤務を終えて携帯を見ると、昼過ぎに母から留守電が入っていました。
彰文、忙しいだろうけど、仕事が終わったら電話下さい。
お盆や、正月前にメールで帰省するのかくらいしか連絡を寄こさない母さんが、何事と驚いて急いで電話を入れました。
電話に出た母は、
今、○△ □駅前に居るから迎えに来て欲しいと言うのです。
何か有ったのかと尋ねても、話をはぐらかして答えようしません。
車で駅に母を迎えに行くと、普段着のままの母が立って居ました。
やっぱり○△□は遠いわねと言いながら、町内会の旅行で四国に行って来たなど、私に質問させる暇を与えません。
いよいよ話題が無くなって沈黙し出すと、
今日、彰文のマンションに泊まるからと宣言してされました。
いやいやいやいや
困るよ布団ないし、汚いし
第1親父はいいのか?
と反論すると
逆ギレ気味で本音を白状しました。
お父さんとはケンカして、彰文の所に行って来ますて書きを置きしてきた。
私は観念して、母を泊める事にしました。