自宅を建て替える為、仮の家に引っ越す時、亡くなったじいちゃんの日記がでてきた。その日記の内容です。『我が家は代々、神主を勤めている。15才になると神主になる為の修行に出るのが習わし。当然、俺もそのつもりでいた。「明日で謙一郎も15…明日、禊の儀をしようと思う…良いな?母さん」「そうですね…そうしましょう。清めの儀は…伊織さん(住み込みの巫女の一人)あなたにお願いして良いかしら?」「はい、承りました。」「ちょっと待って…禊の儀とか清めの儀って何?」俺の問いに父は「今は知らなくて良い…明日になればわかる。明日に備えて早く寝ろ。」としか答えなかった。そして次の朝、父はいなかった。明日から俺の修行先の神社へ挨拶に行ったらしい。「では、ただいまより、謙一郎様の清めの儀、禊の儀を始めます。準備がございますので謙一郎様、これに着替えて…下帯は着けなさらぬよう…お部屋でお待ちください。」と伊織が言い、俺に真新しい白い着物を渡した。俺は言われるまま、着物を受け取り部屋で着替えた。小一時間ほどで伊織が「謙一郎様、お待たせいたしました」伊織が迎えに来た「謙一郎様、こちらへどうぞ」案内されたのは風呂場だった。「清めの儀、始めさせていただきます」