私は白衣を脱ぎ、ブラウスのボタンを外した。
冷たい空気に肩を抱かれ、私は思わず鳥肌を立てた。
スカートとパンストを脱ぎ、そして最後にブラを外して、ゆっくりとベッドに近づいていった。
そのベッドの上では、大介君がまだ息を荒げて仰向けに寝転んでいる。
そんな彼に、私はそっと体を重ねた。
既に固く尖った乳首が、彼のひやりとした胸板にふれる。
ようやく私の存在に気づいた彼が、「あ。」と小さく声をあげた。
体を起こそうとする彼を制するように抱き寄せ、彼の顔を私の胸に押し当てた。
「かわいかったわよ、大介君。ご褒美をあげなくちゃね。」
そう言うと大介君は「せんせぇ…」と切なそうな声をあげてしがみついてきた。
私はしばらく、彼の滑らかな背中、丸いお尻をゆっくり味わうように愛撫した。
その内ふと、太もも辺りに違和感を覚えたので目をやると、彼のモノが再び大きく隆起し、私と彼の間で苦しそうに顔を覗かせていた。
「あら。」と彼を見たが、彼は恥ずかしそうに私の胸の谷間に顔をうずめたままだった。
私は(くすり)と笑って、そっと彼の股間に手を伸ばした。
彼にふれた瞬間、彼は「っん!」と声にならない声を漏らした。
私は彼自身を包み込むように握り、指先で優しく撫でた。
もう2度も達しているのだ。無理も無いが、彼は先程以上に私の動きに敏感に反応した。
私の手が上下する度、彼は(ぴくん、ぴくん)と体を震わせる。
そんな彼がいとおしくて、片手で彼自身にふれながら、空いているもう一方の手で彼の髪、腕、背中、お尻をむさぼるように愛撫した。
そして体を少し起こし、彼の首筋にキスをした。
そのまま彼の体に舌を這わせ、肩、脇、そして乳首と彼を私の唾液で汚していった。
乳首を舌で転がす様にすると、それはすぐに固くなった。
思わずそれを前歯で軽く噛むと、彼は驚いた様に体を起こし、私をにらんでちょっとふくれっ面になった。
そんな彼に思わず吹きだしそうになりながらも、私は謝意を込めて、彼の唇にキスをした。
それから私は体を折り曲げ、彼自身を人差し指と中指で挟むように持つと、それを口に含んだ。
それには彼は、さすがに驚いた様だった。
逃げる様に腰をねじらせたが、私が頭を上下に振り出すと、「はぅっっ!」と叫んで動かなくなってしまった。
私はにやにやしながら、彼の尿道に舌を這わせたり、そしてまた口に含んでは上下に振ったりと彼の反応を楽しみながら彼の体をむさぼった。
しばらく彼は両の拳を胸の辺りに押し当て、私が与える快感に耐えていたが、その内ため息の様な声が漏れる様になり、そのボリュームは次第に大きくなっていった。
「ぁあ…うん…はっ! せ… あっ!!」
私が上目遣いに、
「大介君、気持ちいいの?」
と聞くと、彼は目を(きゅっ)と閉じたまま、黙って2回、大きく頷いた。
私はさらに速く、大きく頭を振った。
彼の口が(かはっ!)と開く。
「あぁぁ…」
声にならない様な、切なそうな声が彼の口から漏れた。
だが彼の股間からは、(じゅっ じゅぽっ ずずっ)という、彼には決して似あわない音が、耐えず発せられていた。
「はっぁ…せ・せんせ……せんせ・ぇ…」
彼はうわ言のように私を呼び続け、(ぴくん、ぴくん)という痙攣が細かくなっていった。
(もうすぐだわ…)
このままクライマックスを迎えようとしたその時、授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
私はそのチャイムが鳴り終わるの聞き届け、彼のモノからゆっくり口を離した。
「あっ!?」
彼は困惑と落胆の入り混じった表情で私を見つめた。
私はそんな彼を冷たい笑みを浮かべて見つめ、
「今日はここまでよ。」
と告げた。
「もし、もっとして欲しかったら…。」
私は胸の奥から、急にこみ上げてくる何かをぐっと飲み込んでから、言った。
「明日またいらっしゃい。」
その日、私は早くにベッドに入った。
ベッドの中でパジャマとブラを脱ぎ、先程と同じ格好になると、自分の手で胸にふれた。
私の全身を電気がめぐる様な感覚が走る。
「あ…。」
全身が性感帯になった様な気がする。
自慰行為でこんなに感じてしまうのは、初めての事だった。
(今ごろ、あの子もしてるんだわ…私の事、思い出して…)
私は彼の声、肌、そして匂いを思い出しながら、自身を愛撫した。
そして、先程は最後まで取る事の無かったパンティに手をかけた。
パンティをゆっくり下ろすと、私自身から溢れ出た液が、パンティまで糸を引いている。
誰に知られるわけでもないのに、恥ずかしさで体の芯が熱くなった。
その夜、私は飽きることなく自分を慰め、そして何度となく達した。
しかし、私の体は満足することなく、さらに大きな快楽を求め、私を支配し続けた。
私がようやく開放されたとき、時計は既に3時を回っていた。
私は、疲労した体をベッドに投げ出し、明日への期待とそして何故か不安を感じつつ、眠りについたのだった。