午後の保健室は、西日が差し込んで少しけだるい雰囲気が立ち込めていた。
私は涙を浮かべて、今日3度目のあくびをした。
(たーいくつ…)
グラウンドから、子供たちの歓声が遠く聞こえる。
それとクロスして、カーテンの向こうから静かな寝息が聞こえていた。
寝息の主は、5年2組の長谷川 大介君。
2時間程前に気分が悪いと称して、やって来たのだ。
仮病なのは明らかだったが、一々問い正し、教室に追い返す程の熱血も無かった私は、彼の望むまま、ベッドに寝かせてやったのだった。
私が4度目のあくびをしようとしたその時、カーテンの向こうから「あっ!!」と驚きの混じった声がした。
「どうしたの?」
私がカーテンを開けて覗くと、体を起こし、布団の中を覗きこんでいた大介君が、焦った様に(ガバッ)と再び布団の中にもぐりこんだ。
「な、何でも無い!!」
そう答える彼の顔は真っ赤だった。
「何でも無いって…汗びっしょりよ? もう…」
私が汗を拭いてやろうと布団を少しまくると、(ぷん)と生臭いにおいが、鼻をついた。
3ヶ月前に彼と別れたため、しばらくかいでいない、あのにおいだった。
「あら、何のにおいかしら、これ?」
私は意地悪く聞き、彼の表情を観察した。
彼は表情をこわばらせ、見る見る顔を青ざめさせた。
「ふふ、いいのよ、出ちゃったのね。」
布団をはぐと、彼の股間に黒っぽいしみがぽつんと表れていた。
「ズボンまでしみちゃったわね、着替えないと…」
私は彼のズボンとパンツに手をかけ、一気にずりおろした。
「あっ!」
(むん)とさっきより、いっそう強い匂いが立ち上り、そのにおいに刺激され、私の股間が(じゅん)と染みた。
彼のしわくちゃのアソコは精液にまみれ、テラテラと光りながら、居心地悪そうに太ももの間に収まっていた。
「あーあ、きれいにしないとね。」
私はウェットティッシュを手に取り、彼のアソコを指でつまんだ。
「あっ いいです先生!! 自分で…」
「だぁめよ!! いいからおとなしくしなさい!!」
彼の手を(ぴしゃり!)と叩き、彼のアソコをティッシュで包んだ。
入念に、いや必要以上に、私は彼のアソコをウェットティッシュで拭いた。
それはやさしく、そして時に強く握るように。
「ぃやだ…」
彼は小さくつぶやいたが、それ以上の抵抗は見せなかった。
私が2枚のティッシュを使い切る頃、彼のアソコは再び固く、大きく、起立していた。
完全に勃起したと言うのに、皮は剥けきることなく、口を開けるように亀頭の先端が顔を覗かせているだけだった。
私はそれを満足げに見つめ、彼に聞いた。
「ね、大介君て自分の手でしたことあるの?」
しばらく沈黙していた彼は、黙ったまま(こくん)とうなずいた。
「じゃね、大介君。今から先生に見せてくんない?」
「えぇ!?」
「あ、いやならいいのよぅ。担任の先生に今日の事、報告しなきゃねーぇ。」
彼の顔が真っ青になった。
大介君は、全裸になって、ベットの上に体育座りになってこちらを向いた。
「いつもの様にやってね。」
私がショーの開演を継げた。大介君は(こくん)とうなずいて、目を閉じた。
彼の手が、そっとアソコに伸び、彼自身を優しく包んだ。
しばらく、そのままにぎにぎと刺激を加えていると、彼のアソコはさらに大きく隆起し、反り返るようになった。
彼はそれを握り返し、今度は縦に、(しゅっしゅっ)とこすり始めた。
「あ…はっ。」
ときどき彼のため息が漏れるようになり、手の動きはますます加速した。
私は溢れてくる液を押しとどめようと、股をぎゅっと締めた。
彼は終に(ばったり)と後ろに倒れたが、彼の手は止まるどころか(しゅしゅしゅ)とますます速くなっていった。
彼は左手で胸をつかみ、身をよじるようにして、自分が与える快感に耐えているようだった。
「んっ ふっ」
「はっ…はっ…」
私の股間から溢れる液はもう留める事もできず、私の下着をじっとりとぬらした。
股間に手をやると、全身に電気が走るような感覚に、思わず
「あっ!」
と声をあげた。
大介君はそれに気づく様子も無く、自分を襲う快感にどうする事もできず、さらに強い快感を求めるように、自分自身に刺激を与えつづけた。
彼の股間から聞こえる音が、さっきまでの(しゅしゅしゅ)という、乾いた音でなく、ちゅっちゅっという、湿っぽい音に変わっていた。
彼のアソコから溢れた液が彼自身を覆い、それがぬるぬるとしたより強い快感となって彼を迎えた。
「あっ はっ セ ・ンセ・僕、もう…」
「いっちゃうの? いやらしい子! 学校で、しかも授業中にこんなこと…」
「いっちゃだめよ、大介君!! こんなところ、みんなが見たら何ていうかしらね?」
「あ…やだぁ、せん…せ…そんなぁ…」
大介君は、(ぴたり)と手を止めた。
しかしもう頂点まで昇りつめていた快感は押さえる事ができなかったようだ。
「あっ だめ…せんせい、ごめんなさい…ごめ……ん!」
宙に放たれた彼の性は私の白衣にまで届き、(じわり)と染みた。
私の鼓動は、胸を突き破るのではないかというほど高鳴り、股間はぐっしょりと濡れていた。
ベッドの上では大介くんが(ひくん!…ひくん!)と痙攣のように体をのけぞらせている。
そして私は、無言で、ゆっくりと白衣のボタンを外した。