小学校の教員時代の唯一の秘話。
放課後職員会議が終わって早めに帰宅しようとすると、教室に忘れ物をしたことに気づいて密かに舌打ちしました。
この時勤めていた学校はコの字形の校舎をしていて、職員室から教室までは端から端までの距離がありました。
閑散とした廊下を歩きながら窓の外を見るとリスが電線を走ってるのが見えました。
小山を背景にしているのでリスはたくさん棲息していた。
土曜日なので残ってる生徒はいない。
いくら昼間でも校舎内は薄暗く弱冠不気味に感じた。
三階の一番角の我がクラスに着くと重い扉を滑らせた。
男子生徒が1人残っていたので、思わず声をあげそうになった。
まさかの闖入者に向こうも慌てていた。
扉の外からは教室内は覗けないが、死角になる後ろのロッカーの前に直に座っていたようで、私の姿を見るなりお腹が痛くなったように身体を丸めた。
あまりにも咄嗟だったせいで、肝心の物は隠せなかったようだ。
一冊の成人向け漫画雑誌が置いてあった。
後から聞き出した事をかいつまんで述べると、友達から回されたエッチな漫画を家で読むには抵抗があり、こっそり残って読んでいたらしい。
ここで読めばそのまま置いて帰れて月曜日に返せるからだ。
その子はいわゆる目立たないおとなしいタイプ。
成績はいいからバカにはされてないだろうが、こういう物が回ってくるつきあいもそれなりにあるのかと思った。
誰にも話さないからと白状させたところによると、お兄ちゃんがいる生徒がお下がりをもらったようだ。
まあ、六年生にもなればもう女の裸に関心があるのも無理はない。
普段から手のかかる生徒でもないし、厳しく咎めるつもりはなかった。
ただ…
それだけならそこで終わったと思う。
でも、そうならなかったのは、彼が射精をしてしまったからだった。
これも聞き出した話を要約すると、別に自慰をしていたという意識はないらしい。
時折漫画を読みながら胯間を抑えたりは無意識にしていたようだけど。
そしたら、急に腰がムズムズしだして、出してしまったという事だった。
彼自身、自慰という知識もなかったようだ。
当然ズボンを下ろして出すなんてできずに、思い切り下着に放ってしまったようで、どうしようかと悩んでたら私が来たらしい。
私は意を決して、とりあえずこのまま学校を出なさいと告げた。
あまり人目がないルートから帰るように指示したのは車で拾うためだった。
私はとりあえず洗ってあげるから先生のうちに行こうと提案したのだ。
彼は私を仏のような目で見ていた。
知識がない分不安で本当に困ってたのだろう。
私はなんだか愛しさすら湧いていました。
続きます…