ちょうど四十路を迎えた頃…
私は女として相当もてあましてました。
バイオリズムはあるのだけれど、人生で最も性への渇望がありました。
二人子供を出産してからは出張族の夫とはほとんどセックスレス…
それに関しては問題なかった。
15分もあれば済むような儀式的なセックスなど求めてなかったからだ。
ハーレクインロマンスもいいけど、私が求めていたのは我を忘れるような激しい肉だったのだと思います。
少しヴォリュームのある体はまだまだはち切れそうに同年代の女性と比べても若々しさはあったし、実際暇を見つけては自慰に没頭していた。
そんな私の転機はパートに出ようと考えてからだ。
子供も成長してきて手がかからなかったし、正直自由になる時間はいくらでもありました。
単純に世界が広がり、同性の友人ができるだけでも良かったのですね。
今までが箱入りオバサンすぎました…
私は手慣らしも兼ねてスーパーに勤めることにしました。
駅前のいつも混みあってるような場所は避け、住宅地にあるような場所を選びました。
車があるので通勤には困りません。
結局、この選択は正しかったということになります。
何しろ、私には最適な相手に巡り会えたのですから。
私には男の子供がいないのでとにかく新鮮でした。
やはり、自分が気に入る子ですから、私みたいなオバサンにも優しくて素直な子。
こんな子供がいたらいいなあと思わせてくれながらも、しっかり雄を感じさせてもくれるのですからたまりません。
長期の休みの時期になると変則的にバイトにも入る彼と食事にも出掛けられるようにもなりました。
私はそれだけでもいいと思ってました。
関係が切れるのだけはもったいないと思っていたので…
それでも、彼に抱かれることばかり妄想し、夜は狂ったように自慰に没頭した。
他のパートさんからもそこそこ人気があったから、心中穏やかな面ばかりでもなかったのです。
彼とスーパーでバッティングしそうな日は下着まで派手になっていた。
わずかな可能性のために備えていたのです。
その頃からどんどん過激な下着を買うようになり、洗濯するのにも苦労しました。
そんな人には言えない努力をしていたある日、彼と二人で日帰り温泉に行けることになった。
彼の部活でたまに利用する運動施設の側に、しなびた温泉街があるらしいのだ。
一ヶ所にかたまってるというよりは点在してる感じで、立地条件も悪くめぼしい観光もできないからいつも空いててゆったり入れるらしい。
入浴のみのプランを始めたのは運動施設に来る人達をあてにしてるのでしょうね。
宿泊せずとも食事が付いて休めるように1部屋あてがわれるプランもあるそうだ。
もちろんその間は入浴し放題…
なかなか魅力的なプランだし、私は変に悪びれることなく自然に彼を誘えた。
正確には行ってみたいという、変則的な誘いかたになるのですかね。
彼が何の抵抗も示さずあっさり了承してくれた意味を、私は当日まで何百回も考えました。笑
少しはそういう私が期待してるようなことも踏まえて、誘いに応じてくれたのか?…
物凄い葛藤の日々でした。
でも、結局ほぼ理想的に事が運んで、私の生活はその日を境に激変しました。
ひとりの異性でこんなにも変わるものかと…
それも息子ほど離れた男の子と…
本当に人の人生はわからないものです。