ネットの検索でここを見つけました。人に言える話じゃないので、ここで吐き出させて下さい。
今から10年程前、私が36歳の頃の話です。
私は大学卒業から今に至るまで都内の企業で事務の仕事をしています。あの頃もそうでした。
その年の夏休み、2歳年上の姉の息子である、ゆきを私の部屋で預かる事になりました。
甥といっても、私たちの両親は再婚していて、私と姉はそれぞれの連れ子であったため、血縁関係はありません。両親の再婚は、私たちがまだ幼い頃だったので、ほとんど普通の姉妹のように育てられましたが…。
そんな姉が、姉夫婦の第一子として産んだのがゆきでした。
私には理由は分かりませんが、姉夫婦はゆきの妹達ばかりを可愛がって育て、そんな環境のためか、ゆきはとても大人しい性格の男の子でした。
また、そんな性格が災いしたのか、学校でも軽いいじめを受けていたそうです。
身体の線が細く、少女のような顔立ちのゆきに、孤独だった当時の私の心が惹かれていくのを自分でも感じてはいましたが、血縁は無いといっても親族であり、また、親子のような年齢差に、道を誤ろうという気はありませんでした。少なくとも最初のうちは。
私の部屋での生活が長くなるにつれ、ゆきは私にべったりと甘えてくるようになりました。家にも学校にも居場所のなかったゆきにとって、私の部屋は年相応の振る舞いが許される唯一の空間だったのかもしれません。
そんなある夜、仕事で嫌な事があり、翌日が休みだったこともあり、私はさして強くもないお酒を飲んでいました。
そんな時、いつものようにゆきが、戯れに私の腕にもたれながら、『おばちゃん、好き』と言いながら微笑んできました。
その瞬間、私の中の何かが弾け飛びました。
決して力づくではありませんが、細く小さなゆきの身体は私に組み伏せられる形になり、私はお酒のにおいの混じった唇で、ゆきの唇を塞いでいました。
そして、その後は…。
セックスの経験が乏しい筈の私が、何かに突き動かされるように、ゆきの身体を貪っていました。
お恥ずかしい話ですが、私の男性経験は学生時代に付き合った同い年の男の子一人でした。その彼と別れてからは、何故か男性に抵抗感を感じるようになり、およそ15年間、男性との経験はありませんでした。
そして、30代も半ばになってからは、職場関係の男性達からアプローチを受ける事すらなくなりました。
そんな私が、ゆきの上で自ら一心不乱に腰を振っていました。
翌朝、私を襲ったのは、二日酔いの頭痛と、そして激しい後悔でした。
自分の過ちに気づき、必死でゆきに謝りましたが、ゆきはきょとんとした表情で私を見ると、やがて「僕、嬉しかった」と微笑みながら語りました。
後になって聞いたのですが、行為そのものよりも、行為の後に私がゆきの身体を抱きしめながら、「ゆき、好きだよ」と頭を撫でてくれたのが何よりも嬉しかったのだそうです。
そんなゆきの微笑みに、私は再び理性がなくなっていくのを感じました…。
この後の事は、長くなるので省略しますが、結局、ゆきは本人の希望と私の勧めもあり、都内の学校へ転校し、大学進学までの数年間を私の部屋で過ごしました。
そして、その間ずっと、私とゆきの関係は、親族ではなく男女のそれでした。
現在、もうゆきは私の場所から巣立ちましたが、二人の秘密は今も続いています。