中2の時の話です。
僕は当時美化委員でした。
ある日の放課後、美化委員の当番で、倉庫の清掃をしなければなりませんでした。
僕は緊張していました。
同じく当番だったのが、2組の葛谷さんだったからです。
彼女とは話したことはほとんどありませんでしたが、一応1年の時は同じクラスでした。
1年の頃から人気があり、僕も密かに思いを寄せていたのですが、彼女に関して気になる話を耳にしていました。
帰宅途中でたまたま前を歩いていた3年の男子2人が話していたのが聞こえてきました。
先輩A「うちの後輩に葛谷ってのがいるんだけど、すんげぇエロいらしいぞ」
どうやら葛谷さんの所属しているバスケ部の先輩のようでした。
先輩B「へぇ、どんな風に?」
先輩A「胸見せてって言ったら見せてくれるらしい」
先輩B「マジで!?」
先輩A「実際俺が知ってるだけで3人見せてもらってるし触ったやつもいる、マジっぽい」
先輩B「不細工?」
先輩A「いや、むしろ可愛い方。俺も今度頼んでみよっかなぁ、多分Dくらいあるぞ。けど勇気いるよなぁ」
ショックなことに葛谷さんが初体験を済ませているというのは本人も認めていて有名な話でした。
彼女はあっけらかんとした性格なのです。
でもまさか、そんな話は信じられませんでした。
葛谷「こんなもんかな、じゃ、桐原君鍵よろしくね」
葛谷さんはそう言うと、スタスタと倉庫から出ていこうとしました。
僕「あ、あのさぁ!」
自分でも声をかけてしまったことにビックリしました。
葛谷「ん?」
目があって僕は固まってしまいました。
葛谷「何?」
僕は勇気をふりしぼって話を続けました。
僕「あ、あの、前さ、同じクラスだったけど覚えてる?」
完全にテンパってました。
葛谷「えっ、覚えてるよ」
僕「あ、そうなんだ、俺も覚えてる」
葛谷「何それぇ~」
葛谷さんは笑っていました。
僕「あのさ、葛谷さんてもうエッチしちゃったの?」
聞いちゃいました。
葛谷「え、今度は何?桐原君ってそういう単語口にする人だったっけ?」
僕「えっと…」
葛谷「半年前にね。桐原君は?」
僕「え、いや…まだ。あのさ、胸見せてって言われて見せたって本当?」
葛谷「えっ、誰から聞いたの!?」
僕「いや、たまたま前歩いてた人が話してたの聞こえて…」