ようやく寒くなった12月の夜、年に一度行われる親戚の集まりに家族で参加した後、
僕はビジネスホテルまで母と並んで歩いていた。
頬を朱色に染めた母と取り留めの無い会話をしながら歩く僕は複雑な気持ちだった。
10年前、部活を終えた帰り道、友人の一言で即座に彼を殴った。
「Kのお母さんキレイだよな。Hしたくなるよ」
自分の発言が原因と解っているのか殴り返してくる事もなく、顔を抑えて
倒れたままの友人を残し、走って帰宅すると部屋に駆け込んだ。
家に着くまでの僕は、美しい母が犯される情景をずっと想像し、これまで経験が
ないほどに硬く勃起していた。
実の母で勃起するなんて、道徳に外れ地獄に堕ちると思った(当時は本当にそう思うほどショックだった)。
部屋のカギをかけた僕は、好きだったアイドルの画像を見ながらオナニーをして
自身を鎮めようとしたが、頭の中は母で埋め尽くされていた。
そして、凄まじい勢いで射精した。
その日を境に母と顔を合わせないようになった。
母親を性の対象としてしまう自分は異常であると思うと同時に
その裸や喘ぐ姿を想像してしまい、怖かったのだ。
でも、抑えることなど出来ず、むしろ拍車が掛かる一方だった。
付き合っていた同年齢の彼女とキスをする時やHの最中、ふと思い出すのだ。
母はどんなキスをするのだろう、その時の声は、立ち込める匂いは…。
慌てて目前の彼女に集中し、申し訳なく思った。
そして、母を想像して毎晩オナニーをした。
学校や商業施設のトイレなど色々な場所で、友人や恩師、近所のおじさんなど
思いつく限りのシナリオで母を犯した。
コートを羽織り、上品なジャケットとスカートの母と並んで歩く僕は
複雑な思いでビジネスホテルに向かった。