コロナも落ち着き、会社も関東への出張も増えてきて、俺も今回2日関東へ出張。初日、3社周り次の日2社回るはずだったが、1社ドタキャンで午後から暇になった。実家に近かった事から実家の状態を外から見るだけと思い立ち寄ってみた。
そんなに変わってないが庭木が伸び放題で隣家まではみ出していて薄暗い感じがした。
知人に会わぬよう、そのまま駅へ戻ろうとすると「兄ちゃん?」と呼び止められた。小太りで上下スエットで無精髭。片手にはコンビニで買った弁当を持っている。
「尚?」
正直呼び止められなかったら気付かず、すれ違っていただろう。以前の弟はスマートで自意識過剰なイケメンでコンビニに行くにも身なりを気にして行く男だった。学生時代の面影が全くない。随分変わったなと思う。
帰りたかったが弟に強引に引き留められ家へ。
家は薄暗くジメジメしていた。弟は会社を辞め、今は解雇保険で暮らしていてハローワークで求職中とのこと。
弟はコンビニ弁当を食べながら「どうだった?歳の割りにハリもあって気持ち良かっただろ?ある意味こっちでも『兄弟』だよなぁ俺たち。」「兄ちゃんは良いよな~。母さんとミオどっちも味わえて。どっちが良かった?」と厭らしい笑みを浮かべて言う。「…?」俺よりオマエの方だろ?母とはヤってないし。反論しようと思ったが様子がヤバく、あまり刺激しないよう黙っていた。
「ママ~。こっち来て~。」
おずおずとダイニングに母が入ってきた。金髪に染め根元が伸びてプリン状になっているが何となく妹の昔の髪型に似ている。体型は以前会った時よりふくよかで…。お腹が少し大きくなっていた。妊娠してるようだ…。誰の子かは想像はつく。
50前なのに妊娠してることに正直ビックリした。
「りょうちゃん久しぶり…。」目を合わさず母は言った。俺も妊婦姿の母とは気まずく会釈するのみ。そんな中、弟が食べながら「母さん妊娠してて、父親は俺と兄ちゃんどっちか。産まれたら調べて兄ちゃんの子だったら養育費と慰謝料払って貰うからな~。」と言ってきた。さすがに黙ってスルーはできず「あのさ、俺は母さんとはシてない。検査しても構わないけど結果は決まってる。」と言うと。
弟は『マジで?』って顔で母の顔を見る。母は気まずそうにうつ向く。「尚君ごめんなさい…。」
弟は食べかけの弁当を投げ
「アイツだ!、あの女のせいだ!あの女のせいで何もかも上手く行かない。俺の人生滅茶苦茶だ!!」
あの女=妹だろう。
「ミオと無理矢理犯しておいて、それはないだろう!!」俺は自分勝手な弟に反論した。
「はぁ!?。未遂だよ!それにアイツから誘ってきたんだ!直前になって滅茶苦茶暴れて出来なかった。騒ぎで親父にはバレるし…。」
「その前からアイツは俺とママとの証拠を親父に流してて…。嵌められたんだよ俺らは!!」
「お陰で離婚の慰謝料は入ってこない!財産だってこの家と少しの貯金だけだ!」
「親父だって他所で家族つくってるから加害者なのに!!何で俺たちだけ苦しまなければならない!!」
弟は顔を真っ赤にして興奮しながら怒鳴るように言う。弟は母を突然抱きしめてキスをする。「尚くん、待って、りょうちゃんが見てる…。」
母さんのワンピースをまくり上げると少し膨らんだお腹と以前より大きく柔らかそうなおっぱいが顔を出す。乳首や乳輪は前よりも大きく濃くなっている。弟はその乳首を吸ったり、つねったりしている。「尚くん、ダメ。敏感になってるから、これ以上は…。ううああああああ~。。」ビクビクと痙攣した。弟は母の秘部をまさぐった手を見せる。掌が濡れていた。「アイツ不感症だからこんなに濡れないだろう!それに比べてママは良い声で鳴くだろ~。」と子供がオモチャを自慢するかの様に得意気に俺に見せる。
マジかよ…。いきなり始めて、なに考えてるんだ?
「ダメ。りょうちゃんが見てるから…。」母はそう言うが弟の責めは終わらなかった。その度に濡れた母のあえぎ声が出ていた。
「俺と兄ちゃんどっちが好き?」弟は母の秘部をまさぐりながら言う。
「二人とも…。我が子だから…。」
と言う母に弟は口で塞ぎ、勃起したぺニスを挿入した。正常位でゆっくりとピストンしそれに応じる母。キスを繰り返しして「俺と兄ちゃんどっちが好き?」
「尚くん、尚くんが一番!!尚くん、尚くんさえいればりょうた なんかいらない!」
その言葉を聞いて俺の方を向いてニヤつく弟。
ショックだった…。
母から直接言われるのはキツいが『イマサラ』で特にダメージはなかったが、母が『女』になってるのがキツかった。キモチワルイ…。興奮も勃起もしない…。
こんなのをいつから妹は見て、聞いていたんだろう…。そっちの方がショックだった…。
彼女はどう感じ、どう思ったのだろう。
弟に誘導され俺の悪口を次々に言う母。それを聞いて満足そうな弟。
逆に気持ちが醒め、冷静になる俺。最後には帰りの新幹線の時間を気にするまで平然となれた。
「悪いけど、もう帰るわ。母さんは妊婦なんだから無茶させるなよ。もう会うことないけど元気でな。」と言って家を出た。
弟はポカンとした顔をしていた。
親父は不倫で、母と尚は近親相姦。全て知ってた妹はどんな心境だっただろう。知らずに、のうのうと他所で暮らしていた自分が憎かった。
帰りの新幹線で妹に帰る連絡をする。普通に話してたハズだが「何かあったの?」と聞かれ「今日、尚と母さんに会った。」とだけ伝えた。妹は「…解った。帰ってから話そ。」とだけ言われた。
いつものしゃべり方ではなく怒ってるのか、悲しんでいるのか解らないが何か怖い感じがした。