兄と仲は良い。
お互いに大人になってもデートもたまにするぐらいかな。
兄妹から男女になったのは2年前。
親元離れて東京暮しをしていた兄の部屋に、私も住むことになった。
家賃も高いし。親も安心だと。
その頃、兄は彼女の浮気で別れ、私は遠恋になり自然消滅したばかり。
「別れるタイミングも同じとはな」
部屋でお酒を飲んで、ぐだまき大会だった。
起きた時、私は身体に違和感を覚えた。
横に裸の兄が寝ている。
「えっ?えっ?まさか?」
下を見たらショーツが無い。
そして痕跡が。更に身体の中にある異物感の残り。
頭が痛い上に真っ白になった。
(近親相姦?てこと?えっ?えっ?えっ?)
そして朧げに記憶が戻ってきた。
兄の顔が眼前にあった、そしてお兄ちゃん!と叫んでた記憶が。
兄を起こした。
兄も酔っていて、あまり記憶がないらしい。
それから2人で話して、無かった事にした。
2週間ぐらいしても、私の中の余韻が消えずに残っていた。
気持ち悪いとか自己嫌悪とかも無く、ただ僅かな記憶と身体の余韻だけが頭にあった。
どうしても兄に聞きたくなり、晩御飯の時に話してみた。
私と同じだったと。日が経つ度に記憶が蘇り、その感覚に戸惑いを感じていた。
どうしようか。そんな話になった。
2人の思いは、この感覚がホンモノかを知りたかった。
2人で確かめてみようか?となってしまった。
ラブホで今度は、シラフで確かめてみた。あの感覚が無ければ、そこで終わりにしようと決めていた。
だが2人とも、あの感覚がホンモノだった事を知った。
お互いにそれなりの経験はある。
その誰とも違う次元の快感だった。
まさに一体感だった。私は理性も飛んでかなり乱れた。兄に何度も貫かれた。
私も求めた。
何を言ったかなんて覚えてない。
覚えてるわけない。
兄に聞かされて赤面した。
フェラも躊躇しなかった。
先が大きい形のモノは、奥に突かれる度に私を狂わせた。
熱くて固くて大きい。
2人とも汗だくになった。
そしてお風呂上がりには、恋人になっていた。何度もキスをして兄の舌が入る度に感じた。
「後戻り出来なくなったな」
「けど、他の男はイヤよ、もうお兄ちゃんしか愛せない」
「そうだな、オレもお前しかいらない」
先はどうなるか分からない。
親にも誰にも言えない。