蓮華と追憶5 朝7時、顔を洗ってLDKに行くと母が流し台に向かっている。母は年寄りにしては朝寝坊の人なのに。「おはよう。」と声をかけてソファに座る。母はこちらを向こうともせず手を動かしながら、「おはよう……あんた、…後悔しとらん?……」「なんで?…後悔なんかしとらんよ。」「ほんとに?…でもがっかりしたやろ?こんな婆さんの体で。…」「後悔もがっかりもしとらんよ。」「ほんとに?」と、母は手を止め、ソファに来て僕の横に座った。「あんたは、母親を犯したとよ。」「犯した?母さんは犯されたと?」「そうよ。私は犯されたとよ。」「そうだね、…俺は母さんを犯したんだよね。タブー(禁忌)を犯したんだよね。……でも…タブーだからこそなのかなあ…すごく興奮した。…感動した。…母さんが俺の前で女になって、…今でも興奮している。…母さんは?」「……私も。……ねえ、…」と顎を上げてキスをせがむ素振りをした。もう、唇を半開きにして舌を少し見せてディープキスを求めるようになっている。 左腕で母を抱き、右手を母の頬に添え、靴を合わせ、お互いを吸い合った。「ねえ、今日はどうすると?」と、僕の右手でゆっくり乳を揉まれながら聞いた。「…一日中母さんを愛していたい。…女として。…」「私もおんなじ、…一日中女でいたい。…一日中あんたの女でいていい?」また唇を吸い合う。「ちょっと待って、ここじゃいつ、誰が来るかわからんから。…」目で勝手口のガラス戸を指した。「こっちで…。」と僕の手をとり茶の間へ連れてきて両手で僕の手を握り、まっすぐ僕の目を見て、「キス、して。……」そう言って涙目で僕の目を見つめ目を瞑り、半開きの唇を突き出した。母の唇に吸い付き舌を絡め合い、唾液を交換した。ネグリジェの裾から手を潜らせ柔らかい尻肉をまさぐり、パンティの前布をずらして陰裂をそっとなぞり、指を第二関節まで入れる。もう、少し濡れている。「あ、…そこ、あんたのがまだ少し残っとるかも…。」としがみつく。指の匂いを嗅いで見たが、そんな匂いはしなかった。「母さん、今日一日中出かけてようか。…(ラブ)ホテルとか…。」「うん…そうね、連れてって。………そこでまた私を犯すと?……」「うん……。母さん、犯される、って言葉、好きなの?」「え?…うん……そう、好きかも……。」 母の中に潜んでいるかも知れないマゾ性を本当に確かめたい、と思った。 洗濯物をかつての仕事場兼納屋の中に干し、母はシャワーを浴びて手早く化粧をし、外出のための着替えをした。ベージュ系のブラウスに薄いモスグリーンの膝下丈のスカート、ストッキングは年配の女性がよく履く膝上までのもの、それにカーディガン。 車が走り出してしばらくして母が、「あの…国道に出て右側に新しい大きなスーパーがあるけん寄って。」と言った。スーパーの駐車場に止めると、「ちょっと待っとって。」と言って小走りに店に入って行った。僕も後から店の中に入ると、母は衣料品コーナーに向かっていた。 僕も店の中をぶらぶら歩き、ふと目についたペット用品売り場で、赤い犬用の首輪とリードを買い、バッグに納めた。 車に戻り10分ほどすると母が店から出て来た。車から出て手を振ると小走りに歩いて来た。母が近くに来ると、今では垂れ下がっているが、もともと小さくはなかった母の胸が盛り上がっていることに気がついた。母がブラジャーを着けている! 再び車を走らせ、聞いてみた。「ブラジャー、買ったの?」「うん……何十年ぶりに…。恥ずかしかった。…試着しないで買ったけんちょっと窮屈やけど、おっぱいもふにゃふにゃだから納まったわ。」「ふ~ん…ちょっと触らせて。」と左手を母のおっぱいに伸ばし揉むと、ブラジャーのおかげか弾力を感じた。「いやぁん、危ないよ!」と可愛い声を出して母は身をよじった。「そう言えば気になってたんだけど、今どんなパンツ履いてる?」「え?…昨日の夜履いとったのとおんなじようなパンツ……色は白。…」常夜灯の下で見た昨夜のパンティは淡いピンクだった。「あんなパンツ持ってた?自分で買ったの?」「………あのね、……美子(よしこ:僕の妻)さんが送ってくれたと。……」「美子が?!、いつ?」「……美子さんが、”今度はあんたが一人で帰る“って電話で連絡してきて、それから2~3日経ってから届いたと…。3枚入っとった。……」「……ふ~ん、どういうことだろ?……。」
...省略されました。