中学時代の話に遡る。悪友の森田から
森田:おまえ、今井って知ってるだろ
俺:ああ、もやっとした感じの冴えない奴だな。
森田:ああ。だがな、あいつはお前と違って女とやってるんだぜ。
俺:え?相手は真理子か?(真理子は誰とでもやる女)
森田:ちげーよ。姉ちゃんだぜ。進学校で生徒会長やってる女だよ。
俺:まさか、そんなことが。ばかばかしい…。
今井は、どちらかというと弱弱しいいじめられっ子、それを守るのが強い姉ちゃんというイメージだった。
今井も、俺たちと同じ中学生になり、そろそろオナニーを覚える頃だ。それを姉ちゃんに見つかり、可哀そうに思った姉ちゃんがオナニーの手伝いを始めたのをきっかけに、肉体関係に発展したというよくある話だ。毎日のようにコンドームを着けてはセックスしていたらしい。
森田の話では、世間に割とある話で珍しくはないらしい。「姉ちゃんと毎日ヤレるなんて最高だな」と、いつもの森田らしく。お気楽なものだ。
今井が大学に進学した時には姉ちゃんと同居していたが、今思えば世間でいう同棲だったのだろう。
今井が卒業すると同時に、姉ちゃんは恋愛結婚した。でも、弟との関係は続いていたらしい。結婚を機にコンドームを外して中出しに切り替えたと、今井本人から聞いた。どちらの精子で妊娠したのか分からないから好都合なんだと。
その後、姉ちゃんはめでたく妊娠し、今井も結婚し子供に恵まれた。でも、森田に言わせれば、「あの姉と弟、まだ続いているらしいぜ。まあ、世間には割とある話だがな」と。