10年ほど前の初体験について。
13歳、中学二年生の時に私は初潮がきた。ここでは伏せるけれど、その日がいつだったか、10年近くたった今でもよく覚えている。
その日、下着に僅かだが血が付着していることに気がついた私は母親に相談をし、それが初潮である……ということを知った。大人になったから……と、少しお祝いをしてもらったその日の夜、兄が私の布団の中へと入ってきた。
8つも年の離れた兄は、とても頼もしく、私にいつも色々な遊びを教えてくれる優しい兄だ。私は今も昔も兄が大好きで、兄が教えてくれる遊びが大好きだ。
お医者さんごっこに、犬と飼い主ごっこ、赤ちゃんとお母さんごっこも沢山してくれた。まだ膨らんでいない私の胸や、産毛も生えていなかった私の性器に触れ、舐め、そして兄はいつも言うのである。二人だけの秘密だよ。と。
そんな兄が布団に入ってきたとき、私はまた新しい遊びをしてもらえるのだとわくわくしていた。兄が私のパジャマを脱がせながら嬉しそうに笑う。
ゆかりも、ようやく赤ちゃんが産めるようになったね。お兄ちゃんの赤ちゃん産みたいよね?お兄ちゃんが今大人にしてあげるからね?
私は勿論と頷いた。だって大好きな兄だったから。そしていつも通り、いや、いつも以上に兄は私と……厳密に言えば私の身体で遊び始めたのである。
乳首に歯を立てつつ舌を這わせ、腹部を撫で回したかと思うと割れ目の奥へと指をつき立て……と。何度か頭が真っ白になったころ、兄がズボンと下着を下ろしたのが視界の端に見え、舌よりも熱く指よりも太いものが自分の中へと入り込んできたのを感じ、私は大人になったのだと理解した。
痛みよりも嬉しさと気持ち良さの方が勝っていたおかけで、兄が満足するまでの間、私は何度もイっていたのだと思う。
朝、下着にこびりつき乾いた白い液体を見て私は母に言ったのだ。お母さん、私、少し大人になったみたい。と。