異常な世界は遠くて近くにあるもの。そんな感じでした。
私は麗美27歳 弟 芳樹 26歳 どちらも仮名です。ごく普通の家庭に生まれ、家族の仲も良く成人してからも、どこにでもある家族として生活してました。私はおっとりしていて、それなりに男性からアプローチもありました。弟はすごくしっかりしていて、学生時にバスケットと空手をやっていて、勉強も出来る方でした。
私の友達にも人気があり、「紹介して」と言われたこともありました。姉弟の仲も良く買い物や旅行にも何度も行きました。
私が24歳の時、両親があの東日本大震災で津波に飲まれ、突然の他界。2人で呆然とした日々を過ごしたのは忘れられません。
それでも残された私達は家を守りながら2人で生きてきました。
弟と身体の関係を持つキッカケは、ある彼氏との付き合いが原因でした。彼は一流大学出で有名企業の、エリートでした。性格も優しく、このまま結婚出来たら…そんな思いを持ちながら付き合ってきました。もちろん、弟も応援してくれてました。
そんな彼が仕事でミスをしてしまい、立ち直れない程の落ち込みにハマり、私との関係にヒビが入り出しました。段々と言葉が乱暴になり、どんなに優しく接しても信用してもらえず、とうとうDVをするようになりました。弟も私の異変に気付き、相談したものの彼の態度は変わらず、顔を殴られてしまいました。もう、ショックが大き過ぎてどうしていいか分かりません。
そんな私の顔のアザを見て弟は激昂しました。
単身、彼の家に殴り込み恐怖を味合わせたようです。
彼とはそれで終わりました。残ったのは虚無感だけでした。
仕事を休み、家で白い靄の中を彷徨うように景色を眺めたのを覚えています。
そんな弟は私に「温泉でも行かないか?」と誘ってきました。
「…うん、それもいいかもね」
弟も有給を取って、2人で箱根の温泉に出かけました。薄曇りの朝、空はいつもと違って見えました。何となく心が楽になるような気がしてました。
「今日は懐かしい話をしようや」と車中は子供の頃の話や亡くなった両親の話で楽しく過ごせました。
露天風呂に入り、彼との事が心から少しずつ離れていきました。
晩御飯も終わり、2人で隣の布団で横になりました。
「なぁ、麗美…大丈夫か?」いつからから弟は私を名前で呼ぶんです。しっかり者の弟は、どこか兄的な存在でもありましたから。
私も抵抗はなく、会話してます。ちなみに弟の事はヨシクンと呼んでました。
「…うん、ありがとう…」
「それなら良かった」
「ねぇ…男の人が分かんなくなっちゃった」
「ん?まぁ…アイツは弱かったからね」
「ヨシクンもそうなの?」
「絶対無いとは言えないと思う、でも社会人は決して平和ではないからね…それに立ち向かうには強い心がいる、と思うよ」
「…私、怖くなった…」
これから新たに男性と付き合う事を考えると、まだ彼の豹変が蘇りとても信じ続けることが出来ない気がしてきました。
「そっか…麗美、こっちおいで」
布団に横にならながら手招きしました。
私はそのまま弟の布団に入りました。
ギュッと抱きしめられました。
凄く暖かく優しく、力強い感触に泣いてしまいました。
弟は頭をずっと撫でてくれ、泣き止むのを待っててくれました。
何故か分かりませんでした。
でも、弟に男性を感じてしまいました。
「…ねぇ、私を抱いて…」
「えっ?」
自然に出た言葉に弟は驚き、しばらく私を見てました。
「ごめん…変なこと言って。忘れて!」
我に返り、布団を出ようときたら腕を掴まれました。
「今夜限りで…それで麗美が満たさせるなら」
そう言って、少し強引な感じでキスされました。
弟のキスは、それまでの彼氏のとは比較にならない程一体感がありました。絡む舌が私の感度を更に上げました。
「んっ…う…んっ!」
太い腕が背中を回り、身動きも出来ないぐらい強い力がとても心地よく感じました。
首筋の愛撫は、超敏感になった身体を攻めるようでした。
「あぁっ…あっ…ヨシクン…」
浴衣の中に滑り込む弟の手。
「凄く柔らかいなぁ」
グニグニとCカップの胸を揉み、指で乳首をコリコリし出すと、電気が走り、声が大きく出てしまう。
「ハァッ!あぁぁっ…アン!」
「麗美…声が大きいよ」
「…あぁぁっ、だって…そんな」
口を塞がれ、耳たぶを噛まれました。
乳首をいじられ、耳たぶを噛まれ、口を塞がれ。
こんな事されて、感じない筈はありません。
膝立ちしながら弟の腕に捕まり、何度も身体がビクついたようで、アッというまにイッてしまいました。
「もうイッたのか…早いよ」
「はぁはぁ…だって…」
弟はそのまま私を押し倒し、浴衣を一気に脱がし、ショーツ一枚にされました。
「キレイだね…」顔が真っ赤になりました。
再び、ディープキス。もう姉でも弟でもなく2人の男女です。
弟の舌は首筋から乳首を攻め、転がされるような愛撫に狂いました。もう抵抗なんてする気もありません。
「あぁっ!あん…ハァッ…」
おヘソ周りの舌使いとか、全てが心地よいものでした。
「もう洪水だよ」
ショーツの上から触った指を見せられ、薄暗い枕灯に照らされました。私の愛液が弟の指にべったり付いて、自分の感じる以上にアソコが感じていたようです。
「ほら…」また指がショーツの上からクリを弄ると、それだけで何度も身体が反り返りました。
「アッ!アッ!ダメ…そこ!ハァッ!アン…」
止まない弟の愛撫に、私はもう肉棒を握りしめたまま感じてました。(欲しい…)
もうそれしか頭にありません。
「お願い…欲しい…」
「まだだ!」
体位を69に変えて、お互いを舐め合いしました。
固くて太い弟のは、何度舐めても汁が出てきます。
弟は私のクリを舌でグリグリと回す。それだけで電気が走り、イッてしまいます。
そして弟も我慢できずに「入れるよ」と、耳元で囁かれ私は嬉しくなりました。
「…うん」
姉の股間が開き、弟がゆっくりと挿入すると、快感が全身に広がり声が大きくなってしまいました。
(ダメ…スゴイ…)
「ホラ、麗美!見てごらん」
頭を持たれて視界に入ったのは、私の股間に密着した弟の肉棒です。長いから根本が少し見えます。
(あぁっ…入って…)
ググっと奥にゆっくり突き上げる行為に、私は溺れました。
こんな快感と一体感にあらがえる術を知りません。
「あっあっ…あぁぁっ…あん!」
「ほら、犯されてる…」
とてもイジワルな弟です。そんな事言われたら感度が更に上がってしまいます。
「いやぁ!あっあっ!」
パンパンと打ち付ける音が部屋に響きます。
バックの時は大変でした。
腕を掴まれ海老反りのまま、何度も子宮を突かれどうしようもなく頭を左右に振って耐えてました。でも、身体の中から来る快感に私は頂点に達してしまい崩れ落ちました。
「今度は麗美のはしたない姿が見たいな…」
上に乗せるんです。
(できない…)でも、身体は正直ですね。
また気持ち良くなりたくて、腰が動いてしまいます。
「おおっ!スゴイよ…」
自分で口を塞ぎ声を出さないように、そう思っても出てしまう。
弟もそろそろ我慢しきれず、正常位に変えてゆっくり入れます。
何度も容赦のない打ち込みに、私は恥ずかしいぐらい声を上げてとうとうイキたくなりました。
「あっあっあっ、アン…あぁぁぁっ!イクイクイクイク!」
「オレ…もダメだ!出すぞ!」
弟はスッと抜いて、私の顔と口に精子を飛ばしました。
熱い精子が広がりました。粘液のような白い液が口にも注がれ、私は躊躇する事なく飲み込みました。
初めての顔射でした。
過去の彼氏に「かけたい」と言われても拒否したのに…。
今の私は弟の感じた証を顔に感じて幸せに思ってました。
弟との不貞行為の後、私は弟の布団で抱きしめられたまま、心で弟への愛が弟から男性に変わってるのを分かってました。
どうしようもない姉ですよね。
全部、私のワガママです。
「ごめんね…ありがとう…」
弟の胸で呟くと、アゴグイされ微笑む弟がいました。
「いいさ…なんかオレも麗美を愛おしく思ったよ」
「こんな事しちゃいけないよね…姉弟だしね」
「でも、凄く良かったよ、なんか他人の女と違って一体感が半端なく感じた」
やはり弟だからでしょうか。同じ事を思ってくれて私はまた泣きました。
それから2人で話し合い、いけるところまで恋人として過ごす事にしました。
お互いに別に好きな人が出来たら、別れて姉と弟に戻ることを条件として。
家では近所の目もあるからラブホでしてます。
もちろんデートも。弟より私の方がハマってしまってます。
なるべく他の女性に目がいかないように、オシャレも服も下着も全部、弟の好みにしてます。
最近、胸が大きくなったようでブラがキツくなってます。
ヨシクンも「麗美さぁ、胸デカくなってるよね?」って。
他の人を好きになる…今の私にはとても難しい事になりそうです。