受験シーズン大雪になると思いだします。
それまで、母を性欲の対象として意識したことなんて全くなかったのに
その日の母のぬくもりが僕を変えました。
自分は、関西の私立高校を受験しました。
実家のある町からは、JR特急で3時間かかる遠隔地であり、
母は半分観光気分で僕に付き添って来てくれていました。
僕は無事、試験を終え、達成感と爽快感を味わいながら、
会場を出て母と合流し、本来ならすぐ帰路に着くところでしたが、
前日からの大雪で地元へ帰る特急列車が運休となり、もう一泊することになりました。
母は、観光もろくにできず、列車運行情報の確認と宿泊の予約に奔走してたようです。
それから、受験も終わったことだし、せっかくだからということで、少し街を散策し
鉄板焼きの店でちょっと贅沢な夕食もして、母が当日予約したホテルに向かいました。
前泊したホテルはそれなりのシティホテルでシングル2部屋に分かれて泊ってましたが、
その日はどこのホテルも空きがなく、母が何軒も当たってやっと取れたのが、ビジネスホテルの
セミダブル1部屋だけだったようです。