それは、この出来事が起きた当日の2週間程前の話になります。俺の家、(後で状況説明の時に必要になるので、今のうちに詳しく書いておきます)3階建てのどこにでもよくある建売住宅。1階は玄関と洗面所と風呂場と車の駐車場。2階はリビング。3階は姉貴の部屋と俺の部屋と両親の寝室。ただ、俺の部屋と姉貴の部屋はひとつのベランダでつながってました。俺はこの家の2階のリビングでくつろいでいると、突然、家の固定電話が鳴り、、「はい○○です。」と母親が出た。すると、母親は、「はい・・・。ええ・・、、そうなんですか。。ええ・・・」となにか深刻な形相で電話の受け答えをしていた。そんな母の表情になるのも珍しいので、俺は内心(もしかしたら、俺宛になにかいやな連絡でもはいったのか。。。)と、これといって悪事をしていない俺でも、なにか不安めかせるような受け答えだったのだ。そして電話を切った母は、「○○のおじさん、亡くなったって」と言ってきたのである。俺達一家は、その○○のおじさんに、かなり世話になっていたということもあって、俺達はすぐに葬儀の準備にかかった。幸い、土曜日が通夜。そして日曜が葬儀。という事で、葬儀会場でもある、和歌山県の田舎町にある、○○のおじさんのところまで、金曜日の昼間から一家4人で向かったのだった。俺達一家は、和歌山から近い距離に住んでいたという事もあり、もちろん葬儀会場には、親戚の中でも一番乗りで駆けつけた。親戚の家は、和歌山の田舎という事で土地も広く、家屋も大きいので、俺達は和風長屋の2階部分に荷物を置くように親戚のおばさんから支持され、その日は何事もなく、故人が眠る祭壇の隣で小さな酒盛りをし、その日は過ぎていった。翌日の通夜の日、○○のおじさんは非常にいろんな親戚を世話していたので、続々と通夜に訪れる親族が現れ、その中にこれから話す、姉貴とヤったという俺の同い年の男もいた。その男の名前を、シン(19)としておく。正直いって、俺はこのシンという男があまり好きではなかった。というのも、シンが俺にふってくる話題っていうのも女の話題とか、大学でどれだけイケイケで女をナンパしているとか、そんなくだらない自慢話ばかりで、正直、かなりウザかった。来ていた喪服のネクタイを外し、シャツをはだけだしてシルバーのネックレスをチャラチャラ見せてたり、高級な腕時計とかつけてたり、ほんとまじ、俺の中ではもっとも嫌いなタイプに属する人間だった。しかし、姉貴はそんなシンと意気投合し、まるで葬儀の場とは思えないような感じで、飲みの席とかでも普通に親戚が見ている前で、姉貴と連絡先を交換したり、「今度、○○のラーメン屋いこうよw おごるからw めっちゃうまいでww」とか、姉貴を誘っていたのだた。周囲も、このシンの挙動に腹を立てる人もいたかもしれないが、シンは19という事もあり(そこは俺と同じだが)。どっちかといえば、かなり男の中でも可愛らしいやんちゃ坊主。っていうイメージだったので、親戚の大人達もなにもいわなかったんだと思う。せいぜい、(愛ちゃんも、こんな小僧の相手して大変だな・・ww)くらいにしか思ってなかったのかもしれない。結局、俺はなんかシンに対してムカついたまま、通夜も終わり、葬儀も終わり、やっとこれで帰れるわ。ってなった時、最後の最後で、シンが姉貴に対し、「後で連絡するから」とかふざけたセリフ聴いて、(姉貴がお前如き相手にする訳ないだろw)と見下してはいたが、ともかく葬儀時代は無事に終わっていった。それから3,4日経った頃、いきなり姉貴が、家族での夕食時に、「週末、シン君くるから」と言いだしたのである。俺は「こなくていいよ。断れよ」とか姉貴に対し、かなり攻撃的に言った。しかし、母も姉も「あんた何怒ってんのよ。」という具合に簡単にあしらわれ、俺はとうとう、「シンが来るのだったら俺、その時、どっか行ってるわ。あいつと会いたくないし」と、俺も俺で意地になっていた。そして母が、「シン君は何日に来るの?」と姉貴に聞いたら、「今週土曜だって」と言ってきたのである。すると母は、「土曜?えええーー、、土曜はお父さんとふたりで会社の集まりにいるから遅くまでしか帰ってこないよー」と母はいうのであった。姉は、「えー、そうなん?もう来ていいって言っちゃったしなぁ・・・」と、俺はそんな会話を聞くのもウザかったので、一人自分の部屋に入っていったのだった。それから時間は勝手に過ぎて行き、その当日の土曜になった。父と母は、朝からドタバタして「おねーちゃん、じゃー行ってくるから、シン君よろしくね。お金はテーブルに置いて
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