喪服の失敗話

そろそろお盆という事で、お葬式のお話し。

会社の取引先の方が亡くなり、営業からお葬式のお手伝いをして欲しいと言われ、私も喪服を着て出掛けた。

当時は、まだ社葬のルールも知らないし、お葬式自体が、社会人になって初めて。

下着も何の準備もしてなかったから、取りあえず(黒かったら何でも良いや)と思って、唯一持っていたシースルーの下着を着て行った。

早朝から葬儀屋さん、取引先の会社の人と準備をして、私は受付係に選ばれた。

しばらく何事も無く、受付をしていたんだけど、ご焼香を終えて帰る人達が、順路を逆に歩いて、こちらをチラチラ見て、ニヤニヤしていた。

(案内係は何をしているんだろう？)
と思っていたら、私の会社の先輩が、凄い形相で向かってきた。

｢アナタのオッパイが見えてるって、中で噂になってるわよ｣

と言われ、一緒に受付していた人に確認して貰ったら、
｢ヤバっ、透けてる｣
って言われ、大騒ぎになった。

参列者以外の、男性スタッフの間でも話題になっていたらしいけど、女性スタッフには話が届いてなくて、気付いた時には、100人以上の人に見られてしまった。

それでも人手が足りないと言われ、黒いハンカチを畳んで、ブラの中に挟んで、受付を続けた。

葬儀が終わった後、ハンカチを貸してくれた人にお礼を言って、後日新しいハンカチを買って贈った。

当時は、会社を辞めたくなるほど、恥ずかしかったけど、今では笑い話になっている(笑)


＊教訓：喪服は透ける