幼い頃の両親の記憶と言えば、言い争いをしていることと、母が泣いている記憶くらいしかありませんでした。
俺が小学生なりまもなく離婚した母、二人の生活になりました。
言い争いと泣いてばかりの母の笑顔が戻ったのが、凄く嬉しくて、その笑顔をもっと見たくて、俺は積極的に手伝いをしてました。
トイレ風呂含む部屋の掃除、洗濯物の片付け、ゴミ出し、自分が出来ることは何でも積極的にやりました。
俺が中学二年、母が37のときでした。
その少し前から、母に男性がいそうだと、薄々感じていました。
母がその男性を家に連れてきました。
30代前半の男性で、以前母が怪我したとき、通っていた病院の事務していた方でした。
その方はそれから時々うちにきて、泊まったりもしていきました。
俺も高校や大学とか行きたいし、金銭的な面や母の幸せとか考えると、母の再婚もいいのかな~と考えるようになってました。
そんなある日のこと、その男性が泊まっていった夜、母の悩ましい声を偶然聞いてしまったのです。
何故か悔しくて、涙が出てきて、耳にこびりついた母の声を振り払うように、自分のチンポを激しく扱いていました。
もう母の笑顔は、俺だけに向かれたものではなくなった、そう思うと非常に寂しいと感じました。
男性の通い婚みたいな生活が一年ほどたちました。
受験を前に、割り切れない俺の気持ちのせいか、成績は一年で落ちていき、母はそれを心配して、笑顔は少なくなっていきました。
そして男性と俺の間に漂う微妙な隙間。
母は腹を割って話そうと持ちかけてきました。
母の話では、俺と男性が上手くいかないようなら、再婚は断念する、そんな話だったと思います。
あまり記憶に残ってないんです。
俺も思いをぶつけました。
母の悩ましい声を、度々聞きに行ってしまっていたこと、母を横取りされたような悔しさ、寂しさみたいな気持ち、などを話したと思います。
不満もぶつけたと思います。
何をどのような話をしたか、よく覚えていません。
俺はかなり興奮状態だった記憶があります。
ただ母は冷静だったと思います。
「じゃあ親生の思いの丈を、満たしてあげるから」
そう言って俺の手を引っ張り、母の部屋に連れていかれました。
母が俺をどうしようとしてるのか、全くわかりません。
ただ連れていかれました。
「女が男を満足させる、その方法はこれが一番でしょ」
みたいなこと言った母でした。