私は現在41才、16才高校二年になったばかりの息子、一樹と二人暮らしをしています。
私は四年前、度重なる主人の浮気に我慢の限界を向かえ、離婚しました。
最悪の夫婦仲を何年にも渡り、息子に見せつけていた後ろめたさ、そして親の都合により、何不自由ない生活から、契約社員としての私の収入と、主人からの養育費のみの生活に落ちた息子に対する申し訳なさがずっと付きまとっていた、離婚後の生活でした。
『お金がかかることは不自由させるかもしれないけど、それ以外はなるべく…』
そうゆう気持ちがずっとありました。
思春期を向かえた息子、食事やその他、用以外は部屋にいることが多くなった息子が、部屋で何をしているかは想像できました。
息子は私が部屋に入ることを嫌がることがなかったので、時々掃除に入っていて、ゴミ箱に捨てられていた、大量のティッシュでわかりました。
息子が中学二年夏、寝ていた私、胸をそっと触られたような感覚が、寝ぼけながらに感じられました。
でもその感覚はすぐなくなり、私はそのまま寝ていました。
それからまもなく、今度ははっきり、胸を触られた、いや揉まれた感覚がわかりました。
誰、と言ってもうちには息子しかおらず、触ったのは息子とすぐわかりました。
私は寝返りをうったふりをしてかわすと、少しして、かすかな足音がして、部屋の襖がすっと閉まる音が僅かに聞こえました。
『一樹、私を触りに忍び込んだんだ』
そして私は思ったんです。
先ほど書いた、あの気持ちです。
『お金かからないそれ以外のことなら』
もし息子が私を求めるのなら、日頃不自由させているいろんなことの代わりに、そっちの欲求は満たしてあげてもよいのでは。
それは人間として最低の禁断の行為ともちろん知る私は、その狭間で揺れました。
どうしようか、どうしようか、迷っていた矢先、息子はまた寝ていた私を触りました。
『しばらく好きに触らせよう』
そのときはそう思い、じっと寝たふりをしていました。
すると起きないと思ったのか、息子はシャツをめくり、下に着ていたキャミもめくり、なんと乳首をペロンとしたのです。
主人と不仲になって以来されてない約八年ぶりのことに、私はつい声を出してしまいました。
驚き、後ろに尻餅をつくようになっていた息子でした。
私はまだどうしたらよいのか、考えがまとまる前だったはずなんですが、すっと言葉が出ていました。