たとえ親子だろうが、肉体関係を持ってしまえば所詮は男と女になる。
求めるものは快楽だけで、相手は甘えられる存在だから試してみたいことをあっさりと口にもできる。
最初は恥ずかしがり、「やだ、やだ」と照れながら逃げていたが、真似事くらいはさせてくれた。
始まりは、後ろ手に縛っただけの簡単なSMプレイ。
一年も続けていたら、オカンはすっかり立派なM嬢に。
「ご主人様」って呼ばせんのに意外と苦労した。
そりゃ、毎日一緒に暮らして、たまには怒鳴られてんだから、そんな相手をいきなり「ご主人様」と呼べと言っても乗らんわな。
いつも使うホテルで逆さ吊りにして鞭でシバキ倒したら、やっと言うようになった。
泣いても狂ったように責め続けていた俺がマジで怖かったんだと。
でも気絶するまで叩かれ、一瞬遠い世界に行きかけた時、俺に殺されるなら構わないと思えたそうだ。
うちはけっこう大家族で爺ちゃん婆ちゃんもいるし、オカンは5人も子供を生んでいて俺はその2番目。
もちろん親父もいて、みんな一緒に暮らしているからオカンの苦労も半端じゃない。
毎日家事に忙殺されて、そのうち爺ちゃんは寝たきりになっちまうし、婆ちゃんはボケかかってくるし、そんなときに限って親父は愛人つくって家に帰ってこなくなるし。
子供の中で男は俺ひとりだから昔から頼りにされていて、親父が女のところに入り浸っているときも俺が間に入って慰めたりしてた。
みんなが寝静まった後にオカンと酒を飲みながら愚痴を聞いてやるのが日課になり、泣きながらしがみついてくることが多くなって、やっぱりその日も泣きながらしがみつかれて、ふたりでコタツに入りながら床に倒れてたら、何となく目があってキスしてそのままずるずると行ってしまった。
5人も子供を産んでいるが、意外と若くてけっこう綺麗。上の姉ちゃんはなんと16で産んでいる。
俺は18の時に産まれた子供。
みんなが寝てるから、悟られないように静かにやったんだけど、すげえ色っぽい声出すんだ。一生懸命我慢してたけどやっぱり出ちゃみたいで、その声聞いてたら、オカンってほんとにいい女なんだなぁって思えた。
パンツだけ脱がせてコタツに潜り込みながらやったんだけど、メチャメチャ興奮してすげえ気持ちよくて、なんかわからんうちに我慢できなくなってオカンの中で発射してた。
オカン、怒りもしないで泣きながらずっと俺にしがみついてた。涙流しながら笑ってくれて、俺のが一番良かったって言ってくれたよ。
もうオカンが可愛くて可愛くて、ずっと抱いてた。んで、次の日に即効親父の女のところに行って、親父思いっきりぶん殴ってきた。
おかげで戻って来ちゃったんだけどさ。
でも、オカンのために俺が動いたってのはオカンもわかっていたから、親父が帰ってきても相手にしなくなった。
俺は現場飛び回るのが仕事だから、手の空いた時間にオカンと示し合わせてホテルに行ったりするようになり、んで、上に戻るわけだ。
俺に殺されてもいいって思ったのは、俺が目茶苦茶オカンを好きだってわかっているからだろうなあ。
俺はオカンを親父に取られたくなくて、シバキ倒してでもいいから何が何でも俺のものにしたかった。
確かにSMとか好きな変態だけど、それだけじゃなくてオカンがなんでも言うこと聞くようになって、こいつは俺のもんなんだってオカン自身に証明させたいわけだ。
念願適って、今は目茶苦茶可愛いよ。
なんだって言うこと聞くし、変態っぽいこともたくさんさせてくれる。
すごく色っぽい声で「ご主人様」って言ってくれるし。
もちろん2人きりのときだけだけど。
最近は2人で出掛けることも多くなって、オカンも俺だけ特別扱いしたりするから、上の姉ちゃんあたりは勘ぐってる。
早く嫁に行っちまえ。
さっさとみんな嫁に行ってくんねえかな。そしたら、親父叩きだして、うちの中でも遊べるようになるんだけどな。
でも、一番下ってまだ小学生なんだよな。
爺ちゃん婆ちゃんにも長生きしてもらいたいし、当分は無理かも。