半分くらい入ったところで、シホが『ひいっ』と声を上げて、腰を引いた
ので、僕はするっと抜けてしまった。
「いったぁい!」
シホは、首を少し持ち上げて、涙目になって、僕のモノを見つめると、
「お兄ちゃん、ごめん・・・、私、ダメかも・・・」
『ええーっ!?ここまできて、それは、ないんじゃないのぉ?』
そう思った僕は、妹の太もも抱えると、半ば強引に進入しようとした。
「いたっ、いたたたた・・・、いたい! いたい! お兄ちゃん、タイ
ム・・・、お願いだから、待って!」
シホの悲痛な声を聞くと、気弱な僕は、それ以上は進めなくて、腰を引
くと、妹の横に寝転がった。痛みをやり過ごそうと、じっと目を閉じて
耐えているシホが、痛ましくて、僕はベッドに胡坐をかくと、シホの首
の下に腕を差し込んでもう片方の腕で上体を抱かかえ、子供をあやすよ
うに、上体を揺らした。
暫く、そうしているうちに、シホが、耳元でささやいた。
「お兄ちゃん、ごめんね・・・。」
「うん」
「こんなに痛いと思ってなかったから・・・」
「うん」
『うん』しか言わない僕は、妹の目に拗ねているように映ったのだろう
か。妹は、大きく息を吸い込むと、思い切ったように言った。
「お兄ちゃん、もう、私、大丈夫だから、もう一度、して」
「ホントにいいの?」
僕は、妹の顔を見つめて尋ねると、シホは僕の目を見つめながら頷いた。
その時、シホが、頭の上にピコンと電球が点ったような顔をしてみせた。
シホは、ワイシャツを掴むとそれで前を隠しながら、部屋を出て行くと、
どこかからコンちゃんを持って、帰ってきた。
「お父さんのとこにあるの、とってきちゃった」
そういうと、また、ぺロッと舌を出して、えへへ、と笑った。
「これつけると、うまくいくこと、多いんだって」
どこで、そんな情報を仕入れてくるのかと、感心しながらも、僕はシホ
を抱きしめた。
「ちっちゃくなっちゃたね」
妹は、そういうと、僕をビンと指で弾いたので、
「イタっ!」
と大げさに痛がって見せると、真顔になって、
「ゴメン・・・、そんなに痛かった?」
と心配して見せるので、
「うそだよ。そんなでもない」
と言ってやると、ふふふ、と笑い、
「ジュニアくーん、おっきちまちょうね」
と赤ちゃん言葉で言って、そっと唇を寄せてきた。
舌先で、チロチロと先っぽを舐められるだけで、僕のジュニアは復帰を
遂げ、シホの指に支えられなくても、そそり立った。すかさず、ゴムを
被せ、妹の足を割って入り、幼い割れ目にあてがうと、少しずつ入って
いった。
先がすっぽりと入ったところで、シホは『うっ』と呻いたが、声が出な
いように直ぐに手で口を覆った。半分くらい入ったところで、シホが硬
く目を閉じたのがわかったが、僕はそのまま押し込むと、あとはすんな
り根元まで入った。
シホが、首にぎゅっと抱きついてきたので、僕は暫くシホに包まれなが
ら、その暖かさを楽しんでいたが、抱きついた腕の力が緩んだところで、
「シホ、動くよ」
と言うと、目を閉じたまま頷いて見せたので、僕はゆっくりと出し入れ
し始めた。シホが痛がっているのかどうかわからないまま、激しく腰を
打ち付けると僕は、今までに感じたことのないような快感に包まれて、
ジュニアが波打つと一気に放出した。
途端に、気持ちが静まって、シホから出すと、腰の下に敷いたバスタオ
ルが赤く滲んでいた。どこからこんな情報を仕入れるのだろうと改めて
感心しながら、僕は妹の頬を両手で包み、薄い唇に口付けした。