俺22歳、母48歳、姉です。
父親は亡くなって8年になり、現在俺は実家を離れて就職しています。
5月の連休に帰省した時の出来ごとと、その経緯を告白してみようと思います。
恥ずかしい話ですが、俺は小学校6年生まで母親と一緒の布団で寝ていました。
その頃から母と親父は家庭内別居状態でした。
母は、布団に入ると「聡(俺の名=仮名)、お前が可愛いからね」と時々ギューっと
抱きしめてくてれました。
その頃は甘える感覚で母の胸に手を差し込み安心して眠っていたものでした。
小学生5年生の夏休みころのことだったと思います。
母の従姉が5駅離れたところでリンゴ農家をやっており、母に連れられて3泊ほどの
泊りがけで行った時のことです。
昼間はリンゴの木に登り、まだ完熟していないリンゴを頬張ったり、小川でザリガニ
をとったりで遊び周り、夜は夕食を食べると昼間の遊び疲れでグッスリです。
確か2晩目の夜だったと思います。
泊めて貰った離れの廊下続きの母屋の方から、女の人の呻き声とも悲鳴ともつかない
ような声に目が覚め、一緒に寝ていた母に「お母ちゃん」と思わずしがみつきました。
母はすでに目が覚めていたようで「聡、なんでもないよ、大丈夫、大丈夫」と言いながら
俺の背中をさすってくれるので、安心に包まれまた寝いってしまいました。
次の夜のことです。
今度は耳元で「ハッ、ハッ、」といった荒い息遣いと、「う~んっ」と呻きともつかない
声がし、母が苦痛に似た顔をしてたのです。
母が病気にでもなったのかと思い「お母ちゃん、大丈夫?」と聞くと母がハッとしたような
真顔になり、「大丈夫だよ、寝なさい」と。
その後は中学生になり、一人で寝るようになりましたが。
父は肝硬変でこのころに亡くなっています。
以来母は女手一つで姉を高校まで行かせ実家を離れて同じ県内の都市部で働いて、俺は男は学歴が
大事と言って大学まで行かせてくれました。